涙もろいヒットマン松本吉弘が追い求めた “チーム”渋谷ABEMASの一勝【熱論!Mリーグ】担当記者:ゆうせー

まずまずだ。これなら勝負できる。

次に映った藤崎の配牌、

ダブがトイツで、形も整っている。藤崎はホンイツまで見据えて打

さらにその次に画面に現れたのは、

内川のこの配牌!なんとリャンメンと三面張のイーシャンテン。内川が切ったを藤崎がポン。

そして、

次のツモで内川はテンパイ。待ちでリーチだ。場が一気に沸騰していく。

一枚もツモらないままにリーチをかけられた小林はオリに回る。だが、ほかの二人は手格好的にそうもいかない。

3巡目、

松本はを切っていく。この手はまっすぐいかないと。それは松本もわかっている。が、

「放銃するかもしれない」

そんな恐怖心が松本を襲う。リーチに無筋を押すというのはどうしてこんなにも怖いのだろうか。

5巡目、

松本のもとに情熱的ながやってくる。

ここはを切ってイーシャンテンに。追いつけるだろうか、追い抜けるだろうか。

見ている我々でさえ、こんなにも感情を揺さぶられる。卓上にいる選手達はとてつもない感情の起伏とともに戦っているのだろう。

内川のリーチをうけて、のトイツ落としで迂回していた藤崎に、

待ちのテンパイが入る。

次に藤崎は、

ドラのもスッと河に置いた。インファイト状態だ。

内川も藤崎もなかなかアガることができない。

そんな中、

松本にテンパイが入った。は誰にも通っていない。どうする。

漲る闘志を隠すかのように、松本は静かに静かにを置いた。3人の勝負だ。

次のツモ番は藤崎、

またもや危ないを引いたが、ノータイムで切っていく。

「ここが勝負所」

藤崎は腹をくくっているように見えた。

次に松本が引いたのは、

。松本は切り飛ばす。

藤崎が持ってきたのは、

。これも淡々と通していく。誰も一歩も引かない。

12巡目に突入。松本が持ってきたのは、

だ…

これも押し切るだろう。そう思えたし、そう思った人が多かったのではないだろうか。社内パブリックビューイングの悲鳴が聞こえてくるようだ。

松本は、

じっくりと、場をみつめて考えた。

意を決して松本は、

を切ってテンパイを崩した!

リーチに対して通っていない筋は、

 の4筋。

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