タッキーがパパの代わりに
トップ取ったよ
文・越野智紀【火曜担当ライター】2023年5月9日
第2試合
東家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:二階堂瑠美(EX風林火山)
西家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
北家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
「今日トップとらなかったら許さない」
前日の長男の誕生日プレゼントとしてトップを取ることを嫁の紗掬さんから義務づけられていた寿人選手でしたが
出場した一戦目で箱に近いラスを引いてしまい、KONAMI麻雀格闘倶楽部の控室に戦慄が走ります。
なんとか二戦目にトップを取って任務を遂行しようと
「許されましょう」の作戦をを引き継ぎ、紗掬チャレンジに挑んだ滝沢選手。
チーム初優勝への道と佐々木家の扉を開くため、戦いの舞台に上がりました。
この試合、序盤から攻め続けていたのはEX風林火山の瑠美選手で
生き残ることが最優先事項だったレギュラー・セミファイナルとは違い、全体的に攻撃に比重を置いた選択をする選手が増えるファイナルシリーズという例にもれず、瑠美選手は積極的なリーチで他家にプレッシャーをかけていました。
多井選手の何やら怪しいリャンメンチーと親の瑠美選手のリーチを受けた滝沢選手は
さらっとプッシュ。
瑠美選手の待ちはで山に9枚残り。
全員を降ろしてツモアガリしたい瑠美選手の気持ちとは裏腹に
相手の待ちがと教えられていてもリーチの声を止められない手が入った滝沢選手。
の差をものともせず裏も乗ってハネマンのアガリで、まず一撃決めることに成功しました。
そして本人が切っ掛けになったと挙げた局が南1局の0本場。
愚形だらけの配牌4シャンテンの手で、ホンイツを見据えた大胆な進行をすると
片隅に残したチャンタが引っ掛かり、ホンイツに見せかけたチャンタのカン待ちテンパイが入ります。
こういった作為が上手くいくことは稀なのですが、この局では最大限にその効果を発揮。
仕掛けの前巡、滝沢選手に対して危険に見えるを先に処理していた多井選手が
1巡残すように仕向けられた。
これが完璧なタイミングで打ちだされ、難攻不落の多井選手から出アガリを奪いました。
「先に打つのは無理よ」と、顔を歪める多井選手。
そして大当たり確定演出っぽくシャーレが輝くと
カンのターツがで埋まっての4巡目リーチが入り
リーチ・ツモ・ピンフ・一気通貫・ドラ3で8,100オールのアガリ。
これで1人抜け出した滝沢選手は、その後も手を緩めず