そして…
をポンして…
ピンズの3連打から始めたことによって、ホンイツが少しぼける。
ホンイツにしたって、マンズかソウズかわからないので、次にソウズが鳴ける可能性が上がるのだ。
自分の手牌だけではなく、自分の河が相手にどう見えているのか…?そこまで考えて多く持っている色を切り、そして仕掛けていくのは…
魔術師・園田のマジックだ!
丸山の頭の中に、脈々とドリブンズイズムが根付いていることがわかる。
をツモってスイッチオン、マンズを払い、ホンイツに向かう。
さらにをツモっていい形に。
ここから滝沢の切ったを
チーして打。
2シャンテンから1シャンテンに確実に進み、さらにを余らせることによってテンパイに見せるという「2フーロリーチ」の効果もある。よい仕掛けだ。
どう鳴くかが難しいがペンでチーすると
チー ポンイッツーとによってマンガンの可能性が高くなる。
一方で丸山の選択は
チーポンポン材を残すことによってテンパイ確率が高まる選択だと言えよう。
このへんのチョロ付き具合もとても園田っぽい。
ただ、少しキズになるな…と思ったのが。
このをツモったときにどちらの字牌を切るか5秒ほど考えたのに対し、
テンパイしてを切るときはノータイムだったことだ。
相手の立場からすると、せっかく「2フーロリーチ」を打っているのに、考えて字牌を切ったことによりノーテンの可能性が高い、と読まれる危険性がある。逆に迷いなく切ってきたらテンパイと読まれる傾向がある。これを
「シャンテンもじもじ、テンパイすっ」
の法則と言う。
言っているのは私だけだが。
園田なら回ってくるまでに全ての字牌を確認し、あらゆるツモを想定した上で、イーシャンテンではノータイムで選択するだろう。(実際園田の闘牌を見てほしい。イーシャンテンでは選択がものすごく早い)
それを真似するのが難しいのであれば、せめてテンパイしたときにノータイムで切らないことだ。
わざと考えたふりをして相手を騙そう、という意味ではない。
「間」でテンパイノーテンを察せられるのはバカらしいので、なるべく一定の間で打ちましょう、という話だ。
かくして
点棒状況的に後のない寿人からが打ち出されて3900のアガり。
積み棒と供託で暫定トップとなった。
しかし、先週同じ新人女流の岡田が沈んだ魔の南3局に
寿人の12000にダイブして2~4着争いに巻き込まれる。
しかしこれは仕方ないだろう。
丸山はドラのをポンしてこの手牌から…
で放銃した。
アガれば大きくトップに近づく状況で、仮にリーチ者の寿人にマンガンを放銃しても余裕のある2着。
ローリスクハイリターンな局面と言え、ハネマン放銃は必要経費と割り切れる。
とはいえ、この表情。
「ジャイアントキリング」
Mリーグ最強3人の前でのトップが目の前だっただけに、落胆の色は隠せなかったか。
さて、こうしてハネツモ条件で迎えたオーラス、丸山に条件を満たせそうな手が入る。
をツモってこの手牌。ドラがだけにハネマンは十分狙える。
ところで何を切るかが難しい。
自分のツモ山に→と並んでいたらハネマンだ。