その東1局は、静かに流局となった。
そして迎えた東2局。
この14枚から皆さんは何を切るだろうか。
私はあまり深く考えることなくを切りそうだ。
しかし丸山が震える手で選んだのは
だった。
ペンチャンを早めに見切ることにより、
こうやって安全牌を抱えることができる。
(と)
さらに…
こうやってをツモってきたときに、は重要なフォロー牌として活きてくるのだ!!
価値の低いブロック(ターツ)を早めに見切り、その空いたスペースで安全度を高めたりフォロー牌を持ったりするのは…
村上淳の得意とする手筋…!
あのおじさんはこうして後手に打点力のある手を作って押し返してくるのだ。
そうこうしているうちに
多井からリーチがかかる。
一発を受けた丸山は
をツモったイーシャンテンになった。
ここでホールドしていた安全牌()を放つ。
そして丸山は…
を引いてテンパイ!あそこでを残していたからこそ辿り着けたテンパイだ!
(*実際はをツモっているので同じようなテンパイにはなっていたかもしれない)
「リッチ」
そう聞こえた気がした。
戦える形を作ってしっかりリーチしていく…
完全に村上の麻雀だ。
心無しか、丸山の戦う姿が村上に見えてきた。
いや、無理があるか(笑)
ここで1回アガることができると落ち着くかもしれない。
多井は追っかけられてかなり嫌そうな表情だ。
果たしてこのめくり合いの軍配はどちらに上がるか…
「ツモ」
声の主は丸山だった!
初アガリ!リーヅモ表裏のマンガンだ!
ドラ表示牌がカメラの枠の外にいってしまって見えないのも初々しい。
局面は進んで南2局1本場。
丸山は多井にまくられはしたものの、いい位置につけている点棒状況だ。
いつしか手の震えも止まっていた。
こうして迎えた配牌がこちら。
オタ風とはいえ、が重なってホンイツが見える配牌だ。何切る?
うんうん、まぁから切るよねって思っていたら、その手はさらに左に伸びていった。
なんとから打ち出していったのだ!