読みと覚悟とケイテンで切り拓いた 朝倉康心今シーズン初勝利への道【熱論!Mリーグ】担当記者:ゆうせー

熱論!Mリーグ【Mon】

読みと覚悟とケイテンで

切り拓いた 朝倉康心

今シーズン初勝利への道

文・ゆうせー【月曜担当ライター】2019年12月2日

ダブル天鳳位獲得。プロ入りして即Mリーガーとなり、自団体のリーグ戦でもAリーグに昇級。そして、

結婚と、順風満帆な人生を送ってきた朝倉。

しかし、人生に苦難はつきものである。

2年目を迎えた2019Mリーグでの戦い。朝倉は開幕から2か月が過ぎた今日に至るまで、未勝利。

短期放牧明けの11月15日も…2着&3着。

髪型をウマ風にした11月29日も…3着&3着。

抜けられないトンネル。

「天鳳は上手くても、Mリーグでは怖さがない」

「結婚してから朝倉は弱くなった」

飛んでくる言葉も、朝倉の胸を突き刺しただろう。

だが、プロならば、Mリーガーならば、結果で見返すしかない。

では朝倉は完全に調子を崩してしまったのだろうか?

この試合が行われる数時間前、私は自身がパーソナリティを務める番組の中で、朝倉視点で11月29日の試合の牌譜検討をしていた。

そこで、私や視聴者の方々が「ん?」と感じた局面があった。

(牌譜はトガシの麻雀X研究所様からいただきました)

※暗い牌がツモ切り、明るい牌が手出しです。

 

この一連の打牌だ。対面の滝沢は国士模様。19字牌がすでに余っているし、13巡目のも相当強い牌に見える。ここで、と押せる根拠は何なのだろうか?

気になった私は、生放送中ながら、朝倉に連絡をとって聞いてみた。しばらく経って返ってきた答えは、

朝倉『滝沢さんはこういうブラフ多いから普通の人よりだいぶ張ってなさそうだし、持ってそうな牌は切るつもりだった』

「持ってそうな牌は切る」

確かに、打のときは他の二人がピンズの上で(数字の大きい方)を切っている。上家と下家に濃くなさそうなので、滝沢が持っていそうとも考えられる。また、打のときにはが自分の目から4枚見えていて、これも上家や下家は持ってなさそうだ。

は滝沢の手にすでに入っているから押せる、そう判断したのだ。

ここで使われている技術は、自分の手牌と他の人の河から、読みたい人の手牌を推理するという、朝倉が得意とする技『反射読み』。打ってしまったらあわや大惨事になるこのシーンで、朝倉は自分の読みに自信をもって打牌をしている。

大丈夫。崩れてなんかいない。

番組のリスナーとともにそう確信した私は、

2戦目に登場、メガネブリンカーをした朝倉に復活の期待を寄せた。

2戦目

東家 内川幸太郎 KADOKAWAサクラナイツ

南家 茅森早香 セガサミーフェニックス

西家 朝倉康心 U-NEXT Pirates

北家 佐々木寿人 KONAMI 麻雀格闘倶楽部

実況 小林未沙 解説 勝又健志

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