対してたろうのは山に残り4枚。
このリーチ合戦はほぼたろうの勝ちだろう。
誰もがそう思った。
麻雀とは、本当に理不尽なゲームだ。
たろうのツモはまさかの。
山4が山1に負けるなんて。
なおもドリブンズに降りかかる試練。
目の前に見えた勝利はたろうの手をすり抜け、近藤の元へと飛んでいった。
この半荘は近藤が4000オールで突き放して勝利。
5連勝に手が届きかけていただけに、悔しい2着となった。
しかし連対でポイントを減らさなかったのは及第点だ。
ポイント加点は次の選手に託す。
2戦目
南家 茅森早香(セガサミーフェニックス)
北家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)
2戦目、ドリブンズからはポイントゲッターの村上が登場。
高打点と堅実な守備でポイントを積み上げ、個人3位を快走中。
エースは再びチームを救えるか?
東2局
村上はペンを引き入れ、マンズの染め手に一直線。
さっそく勝負を決めに行く構えだ。
この手が予想以上の伸びを見せ、13巡目にメンホンテンパイまで辿り着いた。
しかし、直前に茅森の親リーチを受けている。
村上は盤面を見渡し…
安全なを切ってのテンパイを取った。
しかし、このメンホンは不発に終わる。
南1局
南1局の村上の親番では、3巡目にドラ表のカン待ちでテンパイ。
「りっち!」の発声と共に、4000オールを狙いに行く。
そこに立ちふさがったのは、またしてもフェニックス。
茅森がドラ3で猛然と無筋を押している。
が鳴けた!村上の現物のでテンパイ。
村上も「あ、これはヤバい…ドラ固まってるぞ…」という表情。
予想通り、茅森が満貫をツモ上がり。
村上にとっては、放銃に回らなかったことが不幸中の幸いか。
その後も勝負手に恵まれず、テンパイ料で点棒を削られてしまう村上。