【麻雀小説】中央線アンダードッグ 第22話:先ヅモ【長村大】
中央線アンダードッグ 長村大 第22話 うまくいくかもしれない、ともすれば龍王戦の賞金と同じくらい持ち帰れるかもしれないというおれの思惑はしかし、ものの見事に外れた。 一戦目の東…
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中央線アンダードッグ 長村大 第22話 うまくいくかもしれない、ともすれば龍王戦の賞金と同じくらい持ち帰れるかもしれないというおれの思惑はしかし、ものの見事に外れた。 一戦目の東…
中央線アンダードッグ 長村大 第21話 博打麻雀に誘われた。 もちろん金品を賭している以上テンゴのフリー雀荘だろうが博打ではあるのだが、そういうのではない、もっとお…
中央線アンダードッグ 長村大 第20話 調子に乗ってはいけない、この頃のおれはそんなことばかり考えていた。何者かになったような気になってはいけない。おれみたいな者が。 調子に乗る…
中央線アンダードッグ 長村大 第19話 表彰式は散々なできだった。 もともと人前で喋るのは苦手だ、おれみたいなもんが、という自分の卑屈さをより自覚してしまうからだ。 フラッシュが…
中央線アンダードッグ 長村大 第18話 ドラ カンドラ フリテンリーチである。 自分で1枚使っているリャンメン待ち、しかも同じ色のホンイツ手がいる状況。もしこれが…
中央線アンダードッグ 長村大 第17話 東2局、おれの親もホリエに軽く蹴られた。 親を迎えたホリエは、さらに2900をカジからアガる。そして次局、またもやホリエが手牌を開けた。 …
中央線アンダードッグ 長村大 第16話 決勝戦が始まるまでに、いくらかのインターバルがとられた。会場を出て、少し離れた場所にある喫煙所まで行き、ロングピースに火を着ける。 予選が…
中央線アンダードッグ 長村大 第15話 本戦の会場は目白通り沿い、九段下交差点のすぐ近くにあるホテルGである。九段下駅からならすぐだが、おれは飯田橋駅から10分ほどかけて歩いて行…
中央線アンダードッグ 長村大 第14話 プロ予選が終わってから本戦まで、一か月ほどの間があった。その間にプロ以外の予選、つまり著名人枠2名、作家・漫画家枠2名、全国で行われた一般…
中央線アンダードッグ 長村大 第13話 開始の合図から5分後、倍満をツモった。 西家スタートの6巡目に ツモ ドラ ここからを切ってリーチ。 を切っ…
中央線アンダードッグ 長村大 第12話 いつもと同じ帰り道、市ヶ谷の釣り堀、新宿で乗り降りする人人人、中央線らしさが始まる中野、そしておれの家がある阿佐ヶ谷で降りる。 阿佐ヶ谷駅…
中央線アンダードッグ 長村大 第11話 負けて悔しがる、あるいは悲しんでいるやつを慰めるのは嫌いだ、特に麻雀において。 そもそも麻雀に敗因めいたものがあるとすれば、それはほとんど…