熱論!Mリーグ【Fri】
パイレーツの絶対的エース
小林剛が我慢の航海で
もぎ取った今シーズン
最後のトップ
文・危険な鬼太郎/2020年3月6日
今週の解説人はいつもと違う布陣で、とても新鮮だったのではないだろうか?
まずは月曜日の金太賢。日本プロ麻雀協会に所属している麻雀プロで、解説の時の軽口とは違い、近年で一番実績を残しているプロだ。
麻雀協会の最高峰のタイトル「雀王」を2連覇し、同時期に最強位まで獲得した。
以前までは新人プロの講師としてのイメージがあったが、今や現役最強雀士の一人だ。
金の雀風はとても分かりにくく、不思議な打牌も目立つ。そして何故か最後には勝っている。来期のMリーガー候補筆頭人物だろう。後、凄く痩せてカッコよくなっていた。
次に火曜日に解説した河野直也。最高位戦日本プロ麻雀協会所属。
彼の麻雀を打っている姿を私は見たことが無いが、彼はyoutubeでよく見る。「するしない?」や「麻雀遊戯王」など。
火曜日の解説も凄くうまく、Mリーグへの情熱も伝わってくる。もしMリーガーに選ばれれば、同じ最高位戦の園田賢のように台風の目になることは間違いないだろう。
次に木曜日に解説をした山井弘。日本プロ麻雀連盟所属。
淡々とした解説をしていたが、雀風は根っからの攻める麻雀。打牌の選択では場の状況よりも高い打点になる可能性を消さない選択を好み、リーチを受けても滅多には降りない。
実は麻雀には世界大会があり、山井はその「世界リーチ麻雀選手権」の初代王者。
服装にも気を遣っており、連盟のファッションリーダーでもある。
そして最後に本日の解説の渋川難波。日本プロ麻雀協会所属。
「魔人」のキャッチフレーズでおなじみのデジタル雀士。たくさんの本を出版しており、特に山読みや場状読みは天下一品。
麻雀の技術をもっと高めたい!もっと勝ちたい!という人がいたら私は渋川の麻雀を観たり、渋川の解説を聞くことを勧めたい。(本当は著書を読んでほしいが)
渋川の雀風を一言で言えば「しぶとい」。金と同じく彼も新規Mリーガー候補と胸を張って言える。
まだまだ話は早いが、来期はどんな人が新規Mリーガーに選ばれるか私は密かに楽しみにしている。
1回戦
南家 小林剛(U-NEXTパイレーツ)
瀬戸熊がこの手牌から1巡目のをスルー。
このドラと赤が使えて3900の手牌でをスルーするなんて考えられない!…。と言いつつも雷電のチームメイトは全員これはスルーしそうなのが怖い。
東1局から3900の手なんていらない。この瀬戸熊の貪欲な姿勢が実を結び、
345の三色でリーチを打ち、安目を一発ツモ!これがなんと裏3。
リーチ一発ツモドラ5!倍満のツモアガリ。
たまったものではないのはパイレーツの小林だ。この2戦でレギュラーシーズンは終わって下位2チームは足切りになるので、少なくともドリブンズのポイントを抜いて6位で月曜日のドリブンズの結果を待ちたいところ。
3着でも少し厳しくなるので、ここは是が非でもトップを取りたい。
東2局
親番の小林が思い切った手組をする。
ここで打。2枚切れのを切らずにペンを引っ掛けに行く。
をこれ以上遅く引っ張ると、引っ掛けの効力も徐々に薄まっていく。さらに場を観るとソウズがたくさん切られており、ソウズが場に安い。
マンズの場状が悪いのならば、ペンの引っ掛けだけを残し、場状の良いのくっ付きやドラのの周りを引いたら勝負になる。小林の打点と場を見たロジカルな手組。
ドラを暗刻にして一盃口も完成したのにも関わらず、小林はこのペンで即リーチ。マンズは場に高い。黙っていても出アガリは期待できない。ならば自分のを活かしての降り打ちを狙う。
これに困ったのが日向。
自分の手牌もピンフドラ1のイーシャンテン。とは言え親番の小林にやは厳しい。
ならば筋のを打ってテンパイをしたらピンズを勝負!という手組にしたいのが人情だ。
小林はをリーチ宣言牌にしているぐらいドラに拘っている。筋のペンで放銃したとしても何点だ?と考えてもおかしくはない。
しかしここは流石の守備力。ここは現物の打。