思い出すと蕁麻疹が
出てくる…はじめての離婚
“百恵ちゃん、
地獄の期間工時代編”
【百恵ちゃんのクズコラム】
VOL.28
隠し借金
失禁未遂事件を経て、会社を辞める決心がついた百恵ちゃんは当時
「それは困るよ〜」
という返事が返ってきた。意味がわからずポカンとしていると大量
「他人の郵便物を見てはいけない」というおばぁちゃんからの教え
そしてこの時、そのハガキや電話が借金の督促だったということを
なぜそれまで気が付かなかったのかというと給料日になるとお互い
今考えると本当に頭が悪いな、と思う。
そんなこんなでダマ借金の存在が発覚し、百恵ちゃんは工場からの
正直、退路を絶たれてからは仕事は楽になった。諦めの境地に達し
その頃、何故か徐々にお風呂に入らなくなっていた結婚相手のお風
そして獣臭に耐えきれなくなり厳正な家族会議を行った結果、
「登
という発言を受けて百恵ちゃんの休
それからも事あるごとに
「生まれ変わるから」
という言葉の元、輪
その度百恵ちゃんの何度も「離婚したい」という願いは涙ながらの
しかし終わりの時は突然やってきた。
当時、全く同じ携帯を使っていたのだが間違えて相手の携帯を手
まず「離婚するか、携帯を見せるか」の二択を提案すると渋々携帯
「いや、離婚めちゃくちゃ前向きじゃん」
というツッコミを入れて
初見の相手に対するメッセージで
「実はバツイチの28才です(笑
という全く笑えない文面を見たときには添削し
その後、離婚のための様々な行動を婚活と呼ぶなどふざけてはいた
夜勤明けに市役所に離婚届けを出した時は開放感のあまり公道で1
あの時運転しながら放った「イェーイ」は正真正銘の曇りなき「イ
本当の意味での百恵ちゃん大勝利の瞬間だったのだ。
百恵ちゃん23歳の頃である。
この時百恵ちゃんはこれからは工場で働きながら一生一人で生きて
次回は5月7日(木)午前0時更新予定‼︎
【田渕家登場人物紹介】
・父 コージ:元陸上自衛隊幹部高卒ながら佐官まで登り詰めるも「髪型が奇抜すぎる」という理由で100年に1度あるかどうかの異動の内示取り消しをされた経験がある。現在は三度目の暖かな家庭を築いている。
・母 イクコ:美容師。美容室を自宅で開業するもパチンコにハマり開店休業状態を約20年続けた猛者。おそろしいほど料理が下手。ツーブロックにしたことがある。近況を知らせる連絡では年下のペンキ屋さんとお見合いをしたらしい。
・姉 タエ:無職。1度も定職に就いたことがなく家賃を滞納してはクビが回らなくなりお父さんに払ってもらいに帰ってく るお調子者。過去に大きな交通事故に遭いウン百万円もの保険金を手にするが全てホストクラブに費やした経験がある。
・エリー:田渕家の飼い犬。詐病のプロ。足をひきずったり弱ったふりをしては人間に甘やかしてもらう。動物病院で『至って健康』という診断をされるとそれまでの弱りっぷりを忘れ、凛々しい顔で帰ってくる。趣味は父の顔に噛みつくこと。オスだが思いつきでエリーと名付けられた。
・マイちゃん:母親同士が同じ美容師で仲が良く、物心がつく前から一緒にいた幼なじみ。かなりの美人だが偏差値は2くらいしかない。現在は3人の子供を産み働きながら育てているが一度も結婚したことはなく、更に子供たちは全員父親が違うという斬新なファミリーを築いている。そして最近ロシア人の子供を産んだばかり。
北海道出身。最高位戦日本プロ麻雀協会40期。座右の銘は「ビールは一日3リットルまで」。『近代麻雀』でも同コラムを連載中!