熱論Mリーグ【FS4日目】
魚谷侑未vs小林剛
エース同士の息詰まる
首位攻防戦の行方
文・masasio【金曜担当ライター】2020年6月19日
長い自粛期間を経てようやく開催されたファイナルシリーズも、早いものでもう4日目。
あっという間に折り返し地点を過ぎてしまった。
今日6月19日は、Mリーグのほかにもプロ野球開幕や、将棋の名人戦第2局など大きなイベントが開催された。
徐々に、失われていた日常が戻ってくるのを感じるが、それに反してMリーグ2019シーズンはもう間もなく幕を閉じる。
昨年の10月から、休止期間を含めて実に9か月に渡る闘いも、残すところあとわずか。
線香花火も消える直前が一番美しいという。
儚くも美しい戦いを最後まで見届けたいと思う。
<2回戦>
本日1戦目を終えてのチームランキングがこちら。
瑞原明奈のトップによりU-NEXT Piratesが首位フェニックスに肉薄。ほぼ並んだといっていいだろう。
レギュラーシーズンからポイントを伸ばし続けてきたフェニックスと、4位ギリギリでファイナルに進出したPirates
勝ち上がり方の対照的な2チームだといえるだろうか。
2戦目は目下絶賛首位争い中の2チームに注目したいと思う。
首位フェニックスからは、魚谷侑未が出場。
1戦目からの連闘だ。
レギュラーシーズン個人優勝の勢いそのままに、ファイナルシリーズに入ってもここまで1着1着2着と順調にポイントを稼いでいる。
「魚谷を倒さずに優勝はない」と言っても言い過ぎではないと思えるほど、高い壁として他のチームに立ちはだかっている。
一方フェニックスを追いかける2位Piratesからは“船長”こと小林剛が出場。
ファイナルシリーズ初戦での大トップが記憶に新しい。
昨日6月18日の2戦目で4着を引いてしまったのが気がかりだが、僅差のラスということで全く影響はないだろう。ましてや“あの”小林剛だ。
いつもの通り冷静な麻雀を見せてくれるに違いない。
フェニックスにとってもPiratesにとっても譲れない1戦は奇しくもドラフト1位のエース対決となった。
まずは魚谷の芸術的なアガリをご紹介。
南家 魚谷侑未(セガサミーフェニックス)
北家 小林剛(U-NEXT Pirates)
東1局
実況の松嶋プロが「123の三色も見えますが―」と言い終わらないうちに魚谷は切り。
パッとっ見た限りでは意図が分かりづらいが・・・
がらりと景色が変わるツモ。
完成しにくい123の三色より、567、678の三色を狙った方がうまくいくということだろう。
ただ打点を追うだけではなく、柔らかい1打でなかなか真似できない。
絶好のを引いて流れるように「リーチ」
ダマテンでもマンガンあるが待ちも良いので当然リーチでハネマン、バイマンを狙いに行く。
沢崎、松本が仕掛けて応戦するも、ほどなくツモアガリ。
裏ドラは乗らなかったが3000/6000のアガリで大きなリードを得た。
東2局
東1局はメンゼンの手順も素晴らしかったが、この局は仕掛けが絶妙だった。