伊達朱里紗のインパクトは
伊達朱里紗が塗り替える
開幕日の熱狂に華を添えた
衝撃の四暗刻
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2022年10月4日
「今年もMリーグ始まるなぁ」
「そうねぇ~めっちゃ楽しみ、今年はどこが勝つかなぁ~」
先日筆者が電車に乗っていた際に聞こえてきた会話である。
麻雀関係者として、とても嬉しくなった。
会話に混ざりたい気持ちを抑え筆者は誰にも気づかれないように少し俯き、笑みを溢した。
同時に
「この熱狂を外へ」
初年度に掲げられたスローガンの浸透を、身をもって感じる事が出来た。
創設5年目のMリーグが今年も始まる。
第2試合
東家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
南家:本田朋広(TEAM雷電)
西家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
北家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
東1局
6巡目に伊達から先制リーチが入る。
昨シーズンの最高スコアラー。その他にも綺麗なリーチモーションやウイニング水飲みなどが話題になった。今年も昨年以上のインパクトを残せるか!?
次巡、親の瑞原から追いかけリーチが飛んでくる。
瑞原は言わずと知れた昨シーズンのMVPだ。
最高スコアラー VS MVP のリーチ合戦の行方は…
昨シーズンの勢いそのままにか、を一発で手繰り寄せさらには裏ドラが
2枚乗る。
リーチ、一発、ツモ、ピンフ、赤、裏2
長い呪文を唱え僥倖の6000オールとなる。
U-NEXT Piratesのサポーターもバルーンを叩いて歓喜する。
昨シーズンの悔しさを払拭すべく最高の船出を切った。
東4局
近藤がカンの役無しテンパイ、いやテンパイなんて言ってしまったら怒られそうだ。
234の三色を見て当然ののトイツ落としを始める。
目論み通りを引き入れて、高め234の三色のテンパイ、力強くリーチに踏みきる。
ここは安全牌が無くなった瑞原からが溢れて
リーチ、ピンフの2000点のアガリとなった。
昨シーズンで伝説となった近藤の倍満ツモも記憶に新しい。
近藤は今年も我々Mリーグファンに感動を与えてくれるだろう。
南1局
伊達がメンツ手とチートイツの両天秤で残したを上手く重ねてテンパイ。
ドラドラ赤赤内蔵でダマテンでも跳満の勝負手だ。
一旦ここは単騎に構えるがドラ傍(そば)な事もあり早く良い単騎待ちに変えたい所だ。
ここで場に2枚切れのを持ってきてと入れ替える。
すぐに近藤からリーチ宣言が入る。横に曲がった牌はさっきまで伊達のロン牌だった
(近藤さんそれ一巡前まで私の当たり牌ですよ…)
伊達の悲痛な心の叫びが聞こえてそうだ。