【目次】
九種九牌(キュウシュキュウハイ)とは
九種九牌は、最初の配牌の時点で么九牌(ヤオチューパイ=字牌と数牌の1と9)が「9種類以上」、かつ「9枚以上」ある場合、手牌を公開して流局にできるルールです。宣言したときのみ適用され、宣言しないときはそのままゲームを続行します。
正式名称は九種么九牌倒牌(チュウシュヤオチュウハイトウハイ)。省略形、かつ日本語読みの九種九牌(キュウシュキュウハイ)で呼ぶことがほとんどです。
九種九牌は、あまりにも手牌が悪いときの救済措置として設けられたルールです。么九牌を多く含む手牌なので国士無双を狙いやすくなるため、九種九牌を宣言しない選択肢もあります。
ただし、九種九牌を含む、途中流局をいっさい採用していないルールもあるため、事前の確認が必要です。
九種九牌が成立する条件/成立しないケース
九種九牌は、以下の条件が整うと成立します。九種は異なる牌が9種類、九牌は么九牌(字牌、数牌の1・9)が9枚以上あるという意味です。
九種九牌が成立する条件
九種九牌が成立する条件
- 最初の配牌の時点で”字牌と数牌の1と9が「9種類」かつ「9枚以上」ある”
→ 親:配牌時(14枚の状態)
→ 子:第1ツモの時点 - 九種九牌以上(九種十牌、九種十一牌、十種十牌など)ある
- 他家が鳴く前に九種九牌を宣言する
九種九牌が成立しないケース
九種九牌が成立しないケース
- 八種九牌など条件を満たしていない
- 他家が鳴いている(チー、ポン、カン)
- 九種九牌を宣言していない(宣言しないと成立しない)
八種九牌(親)の例==么九牌が8種類&9枚、么九牌が9枚あるが8種類しかない
他家がダブルリーチをした場合は?
他家がダブルリーチ(1巡目にリーチ)をかけた場合、九種九牌のほうが優先され、流局となります。ダブルリーチは鳴きではないため、非成立のケースには当てはまりません。
九種九牌で流局した後の親はどうなる?
九種九牌が宣言された場合、親は連荘するのでしょうか?それとも流れるのでしょうか?
これはルールによります。九種九牌後も連荘するルールもあれば、九種九牌で親が流れるルールもあります。連荘するルールを採用するケースが多いですが、事前に確認しておきましょう。
九種九牌以上あれば国士無双を狙うべき?
国士無双は、以下のように13種の么九牌すべてを揃え、いずれかひとつを対子にすると成立する役満です。
待ち
手牌が九種九牌になったとき、流局にするか、国士無双を狙うかは迷うところです。国士無双は役満なので難易度は高いものの、役満の中では出現頻度が比較的高いため、手牌によっては狙ってもいいかもしれません。
ただし、九種九牌は配牌時/第1ツモの時点で宣言すること、他家が鳴く前に宣言しないといけないので、早い決断が必要となります。また、途中で他の役に変えるのが難しく、捨て牌が特殊になるので推測されやすい点にも注意してください。
九種十牌、九種十一牌、十種十牌など、么九牌が多い手牌のときに狙うと確率は高くなるでしょう。九種九牌自体の出現率が低いので、九種九牌以上が来れば、勝負をかけて狙うのもいいかもしれませんね。
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