【目次】
麻雀の「ドラ」とは?
「ドラ」は、アガったときに持っていると点数が加算される特殊な牌のことです。「ドラ牌」とも呼びます。アガったときにドラ牌を持っていた場合、1枚ごとに1翻が加算されます。
ただし、ドラは役ではないので、ドラだけではアガれません。ドラ牌を持っていても役がないとアガれないので注意しましょう。
ドラは古くは「懸賞牌」と呼ばれていました。対象の牌を持っているだけで点数が加算されるため、ボーナスのようなものと言えます。
ドラ表示牌とは?
配牌時に切ったところの反対側7枚2段の14枚を王牌(ワンパイ)と呼び、ツモ山としては使いません。その切ったところから3枚目の牌を「ドラ表示牌」と呼びます。ドラ表示牌は、配牌時に表向きにしておきます。
ドラ=ドラ表示牌の次位牌
ドラ表示牌の次位牌(次の牌)がドラとなります。次位牌は、数牌なら数字の昇順で数えます(「9」の次位牌は「1」)。風牌は東→南→西→北→東、三元牌は白→発→中→白の順です。
ドラ表示牌=ドラではない点に注意しましょう。点数が加算されるのは、ドラ表示牌と同じ牌を持っている場合ではなく、ドラ表示牌の次位牌=ドラを持っている場合です。
次位牌
- 数牌は1→2→3→4→5→6→7→8→9→1の順
- 風牌は東→南→西→北→東の順
- 三元牌は白→発→中→白の順
例:
がドラ表示牌→ドラは次位牌の
がドラ表示牌→ドラは次位牌の
がドラ表示牌→ドラは次位牌の
がドラ表示牌→ドラは次位牌の
がドラ表示牌→ドラは次位牌の
王牌の解説はこちらの記事で詳しく解説
5種類のドラ
「ドラ」は以下の5種類があります。いずれのドラも、1枚につき1翻がつきます。
- 表ドラ:ドラ表示牌の次位牌
- 裏ドラ:リーチをかけてアガったときに、ドラ表示牌の下の牌をめくる
- 槓ドラ:カンをしたときにドラ表示牌の隣の4枚からめくる
- 槓ウラ:槓ドラが表示されていて、かつリーチをかけてアガった場合にめくる
- 赤ドラ:赤牌を持っていればドラとなる
表ドラ
表ドラは、「ドラ表示牌の次位牌」です。上述したように、配牌時に切ったところから3枚目の牌が表ドラになります。配牌時にドラ表示牌をめくりましょう。
裏ドラ
リーチをかけてアガった場合、通常のドラの下の牌をめくることができます。これを「裏ドラ表示牌」と呼び、通常のドラと同様に扱います。 アガってもリーチをかけていなければ裏ドラはめくれません。
槓ドラ(カンドラ)
槓ドラは、カンをしたときに王牌からめくることができる牌です(下記図の1〜4の牌)。王牌のうち、ドラ表示牌の隣の4枚が槓ドラになります。
槓ウラ(カンウラ)
「槓ウラ」は、4枚の槓ドラの下段にある牌です(下記図の5〜8の牌)。槓ドラが表示されていて、かつリーチをかけてアガった場合に、槓ドラの下の牌をめくることができます。槓ウラも槓ドラと同じく1翻扱いです。
※「槓ウラ」なしのルールもあるので、事前に確認しておきましょう。
槓ドラ表示牌をめくるタイミングは、ルールによって異なります。
1:暗槓も明槓もリンシャン牌をツモった後に槓ドラをめくるとするルール
2:暗槓はリンシャン牌のツモのときに槓ドラをめくり、明槓は捨て牌したときに槓ドラをめくるというルール
槓ドラ表示牌をめくるタイミングによる点数の付き方の違いなど、カンについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
赤ドラ
図柄が赤く塗られている牌を「赤牌(アカハイ)」と呼びます。赤牌を取り入れた「赤ありルール」の場合、赤牌は「ドラ(通称:赤ドラ)」として扱います。
赤ドラは、ドラ表示牌や槓ドラのように王牌をめくる必要はなく、持っているだけでドラ扱いになります。赤ドラが手牌にある状態でアガると赤ドラ1枚ごとに1翻がつきます。
数牌のうち、「5」の牌の各1枚=「五萬(ウーマン)」「五筒(ウーピン)」「五索(ウーソー)」が赤牌になります。もともと赤ドラはローカルルールでしたが、今ではMリーグの公式ルールでも採用するなど、一般的なルールとなりました。
赤五萬(アカウーマン)
赤五筒(アカウーピン)
赤五索(アカウーソー)
符計算の方法は、以下の記事で解説しています。ドラの役割を覚えたら、次は符計算・点数計算にチャレンジしてみましょう。
麻雀の点数は以下の記事で早見表でまとめています。覚えるまでは表を見ながら計算してみてください。