万全の準備で優勝を期す!
1人平均+100ポイントで、
勝機は十分にアリ!!
-石橋選手から、今の率直な思いをお願いします。
石橋 いよいよ始まるな、という感じです。去年は7位でセミファイナルに行けず、悔しい思いをしたシーズンでした。ファイナルはもちろん、優勝するつもりで打ちます。
-準備はどのくらいまで進んでいますか。
石橋 ウチのチームは基本的に、実際の練習もしますが、オンラインで練習をする機会が結構あります。4人でネット麻雀を打って、会議ツールを使って意見交換をしたりして準備してきました。
-小林選手は開幕式で「せこいような麻雀になるかも」と言っていましたが。
小林 優勝を目指して戦うのは当然なので、さっきは「せこい」とか「細かい」とか言いましたが、こっちが得なんだ、というのを見せられればと思っています。
-自分の出番があまりない方がいい、というお話をされていましたが、他の3人に期待するところは。
小林 全員100ずつくらい勝てればいいかなと思っています。僕もプラス100くらいで、プラスが大きいに越したことはないのですが、一人20、30回で、平均すると100勝てればいい方なので、平均的な勝ち方を全員できれば、十分勝てると思っています。
-瑞原選手は今期に向けての準備で、どの辺りにポイントを置いていましたか。
瑞原 何か新しいことをしたとかではないのですが、実際にコロナ禍ということもあって、集まってリアルな麻雀で牌を触って練習という機会があまり積めませんでした。その分オンラインで打って牌譜を見ながら検討して、ということをできたのは有意義だったと思っています。
-元々ネット麻雀をよくやられていたところで、そこで感覚を養うのはやりやすいのでしょうか。
瑞原 感覚を養うという意味では難しいと思うのですが、理屈で、この局面においてどうすることがいいかとか、こういう河を見て何を読み取るか、そういうところのすり合わせ、共有という点は、オンラインでもできることだと思っています。
-朝倉選手は期する思いがあると思います。
朝倉 思いは何でもいいんですけど、練習をしっかりして、今シーズンを万全の状態で迎えられるように、ということを意識してやってきました。データとかセオリーとかもいろいろ勉強・見直しをして、自分の中である程度バランスはできてきたと思っています。残りはやるだけですね。
-過去のシーズンと比べてもかなり準備できた印象ですか。
朝倉 そうですね、今までの打ち方でこれがよくなかったんじゃないかと言われるところだったり、この場面は普通は押す、オリるとか言われているものを、本当にそうかと調べたりしました。データだったり、論理で考えたりとか、やり方はありますけど、自分で納得のいくまで考えて、今度同じことがあったらこうしよう、という軸はできたと思うので、自信にはなったと思います。
-木下監督に伺います。チームとして同じ顔ぶれで2度目の優勝を目指すことになりますが、反面5位以下になるとチーム構成を変えなければいけないというルールもあります。4人に期待する戦いと、入れ替えが出るかもしれないということの影響については。
木下 昨シーズンは7位という非常に残念な結果に終わってしまったのですが、今シーズンもあえてパイレーツのスタイルは変えずに1年間戦い抜いてほしいと思っています。パイレーツの麻雀は一局一局できうる限りの麻雀を打つ、さぼらない、そういう麻雀がスタイルなんですけど、とにかくミスを減らすこと、昨シーズンのミスは練習でつぶしてきているので、それをしっかりと今シーズンに生かしていきたいです。あとは本当の細かい押し引きの部分だと思っていますけど、特にシーズン序盤などは気持ちで負けずに戦いたいと思っています。
メンバー構成を入れ替えなければいけない点については、昨シーズンもそうなんですけど、各選手、その年の結果が悪ければそういう対象になるかもしれないということは常に意識してくれています。今シーズンもあえてそれを意識するというよりは、普段通り、いい気持ちの状態で打ってもらいたいなと思っています。
-今シーズンのキーマンを一人挙げていただくとしたらどなたになりますか。
木下 あえて一人というのであれば、朝倉選手かなと思っています。2018シーズンはチームの稼ぎ頭としてしっかり成績を出して、その後2シーズンは残念な結果に終わってしまっていますけど、昨シーズンはいろいろあった中で本人も気持ちの整理をしっかりつけていますし、お子さんも生まれて、そういった面でも一回り大きくなっています。あとは雀魂で「魂天」にもなり、天鳳・雀魂を制覇してのMリーグだと思っているので、結果を出してもらいたいと思っています。
-小林剛選手に伺います。今シーズンはユニフォームにスポンサーがつきましたが、そのことについての思いは。
小林 僕は麻雀プロになって20年以上になりますけど、昔からスポンサーの名前を背負ってやらせてもらうというのは、麻雀プロとしての一つの目標みたいなところがありました。Mリーグが始まってU-NEXTの名前を背負ってやっている時点でありがたいのですが、また新しくスポンサーがついて、やりがいを感じているというか、ありがたい業界ができてきたと思っています。スポンサー様の気持ちにも応えなければいけないと思っていますし、とにかく麻雀プロとしてはうれしいという気持ちです。
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さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。