本田に待ち受ける試練、
大物手が飛び交う乱打戦を
見事制したのは・・・
文・江嵜晋之介【火曜担当ライター】2021年10月19日
TEAM雷電は1戦目で黒沢が手痛い4着となり、トップだった総合順位を3位まで落としてしまった。
まだまだ序盤戦とはいえ、毎年スタートダッシュに苦しんでいた雷電としてはなんとか上位をキープしたいところ。そんな中2戦目に出場したのは本田だった。
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デビュー戦はトップで幸先が良かったものの個人2戦目はラス。チームとしても個人としても、ここは是非トップを取って良い空気をチームに持って帰りたい。またRMO (富山弁ver.)を披露することができるのか。
第2試合
東家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:本田朋広(TEAM RAIDEN/雷電)
西家:勝又健二(EX風林火山)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
開局早々、東家の堀がアガりを連発させる。
高目ツモで倍満まで狙える大物手を、松本から安目で討ち取り12,000は12,300。
ソーズのホンイツをやっている松本の現物–待ちをダマのままツモり4,000は4,200オールと、瞬く間に50,000点オーバーのトップに立った。
堀は開幕前のインタビューで、今シーズン「運レベルが普通だったら+400は叩ける」と豪語していた。
1試合目では今季初トップを獲得し、チームの新システムである「連投システム」を使い2試合目も登板となった。勢いに乗っているこの男が本田の前にたちはだかる。
東2局
本田の親番、西家の松本が3巡目にリーチをかける。
不安だったカンチャンから先に埋まり、リーチ平和赤赤の–待ち。文句なしの勝負手だ。
これに対してドラドラからをポンしていた堀が仕掛けを駆使し、同じ–待ちのテンパイを入れる。
苦しくなった本田。を1枚目から仕掛けてきたトップ目の堀、ラス目で3巡目リーチをかけてきた松本どちらもある程度打点があることが予測される。降りるとするなら今リーチに通った、その次に中筋になったを落としていくのが普通に見える。
ただ自身も点数のない親番で、2人とも通っていない牌が多い分1種類の牌が当たる可能性は低い。本田は強気に落としを選択する。
しかしこのが松本・堀どちらの当たり牌でもあり、頭ハネで松本のアガりとなる。
なんと裏ドラが2枚乗り12,000点の放銃。
手痛い放銃で1人10,000点以下のラス目に沈んでしまう。
続く東3局、鳴きを2つ入れ松本がソーズの清一色待ちでテンパイ。
続いて親番の勝又がタンヤオドラ3カン待ちをテンパイ。
この大物手のぶつかり合いに、後手を踏みながらも勝負手を入れた本田がまたしても飛び込む。
松本へ8,000点の放銃。アガった松本は原点復帰、対して本田は箱下に沈んでしまう。
ターツ選択はなく、不要牌がほとんど鳴いている2人の有効牌で自然と相手の手を進めてしまう。仮に不要牌の切り順が違ったとしても親の勝又への放銃となっていただろう。展開が本田に対して悪い方へどんどん進んでしまう。
このままでは終われない…! 本田が意地を見せたのは南1局だった。
7巡目、本田はを引きテンパイを入れる。
三色が崩れるツモ。本田はここから
打とした!
リーチをかけても安目でアガると1,300点になってしまう。ここは打点を優先させ三色に固執する。123の三色だけを考えると、を一枚外す手もあるが、を打っておくことで
を引いてきたときにメンタンピン三色まで狙えるようになる。
その後ドラのを引いてリーチ
安目のをツモるも裏ドラを1枚乗せ満貫のツモアガり。