高打点しか出ぬ半荘!
一撃で決めた日向の
猛烈6000オールツモ!
文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2022年4月4日
今回戦う4選手は日向以外は比較的仕掛けも巧みに多用する選手なので、比較的スピーディーでかつ中打点のアガリが多くなる半荘なのかな? と思いきや、それとは真逆の半荘になった。
これもセミファイナルが終わりに近づき、下位のチーム、上位のチームのやるべきことが明確になってきたからなのか。
【2回戦】
東家:勝又健志(EX風林火山)
南家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
北家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
東3局 親・日向 ドラ
朝倉がポンに続き自風のをポンして露骨にピンズのホンイツに向かう。
実際は結構苦しい形ではあるものの、他家から見ればマンガン確定のピンズ仕掛けに見えるので怖すぎる。
これを受けて勝負手の勝又が選択。
勝又はかなり場状を重視し、時に変則的な切りもよく見せる打ち手。もさして悪くは見えず、に至っては絶好の受けに見えるので、全員に高いピンズターツしか払いようがないと思ったものの、
勝又、怒りのソウズターツ外し。二副露入っている朝倉に対してもう2枚はピンズは打ち切れないと思ったか。ここでピンズを外してしまうとどのピンズも切る事になるのでここは朝倉に対して受けの手順を取る。
これが功を奏し勝又はこの後一盃口が付く絶好のを引いてリーチ宣言!
リーチピンフ一盃口赤の待ち。ピンズは自分の捨て牌にある一個しか場に出ておらず情報が一切落ちて無いが、それでも自分の目から3枚見えている待ちよりはかなりマシな待ちに見える。
ここでなんと勝又はを一発ツモ。
リーチ一発ツモピンフ一盃口赤の3000-6000のツモアガリ。珍しく場の状況を無視した結果がこれなので、もう勝又が分からず怖すぎる。
東4局では親番の朝倉がリーチを打って、
このリーチツモタンヤオドラの4000オールのアガリを決め、ちょっとだけ抜けたトップ目で南入を迎えた。
南入しても朝倉は攻め手を緩めずに、続けざまに
のピンフ赤赤の大物手でリーチを打って畳みかける。この朝倉のに親番の勝又がチーをして聴牌を取るものの、朝倉のリーチに対して現物が無い日向が止むを得ずプッシュしたを朝倉は捉え、
リーチピンフ赤赤の8000点をアガる。これでかなり点棒も安全ゾーンにまで伸ばす事が出来た… かのように思えた。
南2局 親・沢崎 ドラ
朝倉がリャンメンチーに続けてもリャンメンチー!
もうノリノリでタンヤオドラの2000点で場を流しにかかる。しかし事は思ったようには進まず、日向からの先制リーチの声がかかる。
を切ってのリーチ三色赤の2枚切れのカン待ち。ダイレクトの筋引っ掛けではあるものの赤を切っているだけに他家から出やすく見える。
朝倉が対子で持っていたから。朝倉はド無筋のを掴みここで長考。完全安全牌が一個しかないのでどうするか悩む。
ここで安全牌のを切った所で次に切る牌が無く、さらに手も壊すという最悪の形になる。ならば… 日向に筋のを切って手も壊さず、かつ安全に行くべきではないか…。そうすれば無理なくアガリを拾えるパターンも結構ある。
それに日向は今現在ダンラス。そんな日向がを切って打点を下げてまで打点に拘るのか?
諸々の理由で朝倉はを切ったと思うが、なんとこれが日向の三色のロン牌。
朝倉が日向にリーチ三色赤の8000の放銃。を切った方がむしろ打点が高くなる形だったとは。
南3局 親・日向 ドラ
親番の日向がイーシャンテンから小考。
悩んでいる理由は単純でターツを外してポンテンの赤ドラの5800聴牌を取れるようにするか? それともを対子落としをして最高形を狙いにいくかどうか。
とは言っても、これがタンヤオの形でリーチしてツモれば確実に6000オールになるのならば、を対子落としする人もいそうだが、手の内にがある以上ここは5800止む無しの落としをするかと思いきや、ここで日向は