第四試合 鴨神にゅうvs歌衣メイカvs咲乃もこvs渋谷ハジメ
【文・縦鳥千波】
【第五試合】
この日、約二週間前に開始した神域Streamerリーグ(神域リーグ)の第二節が行われた。
第一節では、Sランクの麻雀プロが大暴れもしたし、最下位にもなった。Cランクの選手が未熟ながらもファインプレーを連発したり、トップをとったりもした。ある意味実力通りの結果にはならないという麻雀らしい結果であった。
第二節では、神域リーグ初登場の選手の打ち筋や、前回に引き続き登場する選手の打ち筋の変化、成長に着目したい。
第一節を終えて、チームスコアでは上下に2チームずつ別れた結果になっているが、残り27試合もある。これくらい、1日で変わるということでもある。まだ何も気にするような点差ではないだろう。
東家 前回トップをとって勢いにのっている歌衣メイカ選手
南家 魂天なったばかり!咲乃もこ選手
西家 初出場、試合に向けて麻雀配信をたくさんしてきた渋谷ハジメ選手
北家 こちらも初出場、雀魂北斗戦、日本サーバーチームの選手として優勝した鴨神にゅう選手
Aランクの選手とCランクの選手の対決だ。
【仕掛け合戦】
咲乃選手は七対子の配牌一向聴。
一向聴から二向聴に戻すポン。役牌が対子のときは、鳴きやすくて打点もあるトイトイが受け入れの狭い七対子より優秀だ。
一方親の歌衣選手。一向聴だが、上家からでたでテンパイをとるか。
をチーしてテンパイ!親番ドラ1あってリーチは強力だ。
しかしが三枚目で、下家や対面が使いやすい真ん中のドラのを打ってきていて速度感を感じる。ここでのテンパイ取りは他の選手との相対速度をよくわかっている鋭い仕掛けだ。
鴨神選手はを切れば受け入れ最大だが、は下家のあたり牌。
發は打たずにとした。役牌は下家と対面に危険だが、初牌の残っている役牌がとしか残っていない。しかもは自分から2枚見えているため、の危険度はかなり高い。
トイトイでテンパイしていた咲乃選手から、がでて、歌衣選手の5800の大きいあがりとなった。
この試合、歌衣選手の鋭い仕掛けが光る。
【基礎知識が問われる安全度の比較】
上家の親からリーチが入る渋谷選手。手牌には安牌がなく、筋はのみだがあたり牌だ。
渋谷選手はを選択。
は筋なので両面にはあたらないが、ペンチャン、カンチャン、シャンポンにあたる可能性がある。
一方は両面とシャンポンにしかあたらない上に、をフォローするが先に切られていて、しかもが三枚みえている。そのため両面、シャンポンにもあたりづらい。
渋谷選手がしっかりと麻雀を勉強をしていることがわかる。
【手役をみた手組】
歌衣選手の手牌はバラバラ。8種しかないため、国士無双にもしづらい。
それでも打から国士無双に向かった。役満のあがりのがしは罪ということか。
役満への思いを感じたが、そう簡単に役満はでない。
一方、を切ると受け入れ最大にうけれる一向聴の鴨神選手。
ここで、世界最強麻雀AIバーチャルYoutuberの選択は打。
やソーズの連続系、789の三色をみた一打。
そもそも、リーチのみの場況の悪い間になるような受け入れは拒否しても、痛くない。
見事三色完成。しかしかの 単騎待ちになってしまう。
鴨神選手の選択は単騎リーチ!
優秀な単騎待ちの候補が、国士無双をやっている人がいることもありそもそも少ない。
また、両面変化する候補も「引き」以外は三色が崩れるかもしれない変化だ。