【神域リーグ第2節観戦記】第四試合 鴨神にゅうvs歌衣メイカvs咲乃もこvs渋谷ハジメ【文・縦鳥千波】

って【赤5ピン】引くんかいっ!

結果、即リーチじゃなければ58pであがれていたかもしれないが、【3ピン】単騎リーチは実戦的ないいリーチだった。
※鴨神選手からこのときの気持ちを表す画像を頂きました。

結果は咲乃選手の親の跳満のあがり!

【歌衣選手の鋭い仕掛け】

歌衣選手の下家がマンズに染めてそうなところ、上家からでた【7マン】タンヤオ確定ではないがチー。

【4ソウ】も鳴けて最速テンパイ!
マンズを親に切りたくないため、マンズの形を確定させつつ、前進する。
できない人も多そうな鋭い仕掛けだ。

テンパイしていた咲乃選手からでて親を止める、3900の大きなあがりだ。

【ケイテンは勝負手】

早々に親リーチが入っている状況。
最後の最後にテンパイした鴨神選手。
無筋の【6マン】を切ればテンパイをとれるが、あたるとホウテイがつくが・・・。
【6マン】を切ってテンパイをとりきる!
この加点をできる人はなかなかいないのではないだろうか。

しかも、数巡前はこの手牌である。
ここから加点できるとは信じられないような手牌だが、最後まで諦めずにテンパイの可能性を残した打牌が生きた。

【ホンイツへの対処が上手】

【8ピン】を切ればチートイドラドラのテンパイにとれる渋谷選手。
下家の鴨神選手も自模り四暗刻のイーシャンテン。
親はマンズのあまった、染め手。他3人は自由に打ちづらい状況だ。

しかし、四暗刻をみてテンパイとらず! しかしこれがみごとに裏目に。
試合後のインタビューではこの選択を後悔する発言があった。

鴨神選手は四暗刻は諦め、【5マン】をポン。自模れば跳満のテンパイ。
そこへ持ってきた【東】

ラス目だが【東】を切らない!
親の仕掛けに注目すると、マンズが余っており、ホンイツでテンパイしていてもおかしくない。また、初牌の字牌が多すぎることや、【1マン】【2マン】【3マン】【5マン】【6マン】【7マン】とマンズのメンツで使える牌がたくさんみえている。親がテンパイなら字牌のシャンポンや単騎待ちの可能性が高い。
ラス目でも守備力が高い。

渋谷選手は【4マン】単騎でリーチ!
マンズで染めている親がシャンポン待ちだと【4マン】も危険な牌だ。
どうせ切れない、ダマでもでづらいならリーチという選択。
2枚残りの、素晴らしいリーチだ。

リーチを受けて【3ピン】を持ってきた鴨神選手。
今度は東をプッシュ!
対面の親が【北】を手出ししている。これをみて、対子落としなどでテンパイを崩したと読んだのだろう。わずかな加点チャンスも見逃さない細かい思考が楽しめる。

みごとあがりきった鴨神選手。苦しい中での形式テンパイや、この加点が最後に実を結ぶことになる。

【逆転のオーラス】

三色ドラ1でテンパイした咲乃選手。
ダマでも5200ロンか、8000ツモの打点がありリーチのメリットが低い
また、トップをとるには8000直撃か、跳満自摸をとらなくてはならないが、3着が近い状況。
咲乃選手の普段の段位戦なら、リーチをかけない選択をしていたかもしれない。

しかしここはしっかりリーチを選択。
トップが大きいルールであることや、【1ソウ】待ちは盲点になる待ちで、トップからの直撃を十分狙えるということだ。
普段は守備的な咲乃選手のルールに対応した攻撃的な選択だ。

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