「天鳳×Vtuber杯チーム対抗戦2022」、第2試合は「一般予選優勝枠」。大会に先駆けて行われた一般予選で優勝した4名による対戦となる。ただ、チームうしさんの予選を勝ち上がった代表者はなんと、天鳳位・お知らせ。名を隠して参加した一般予選を、自力で勝ち上がったのだという。野良の天鳳位が、その力を発揮するか。
第2試合
東家:かわちゃん(チーム太くないお) +20.5
南家:エリック(チームいばらき) +42.6
西家:お知らせ(チームうしさん) ▲12.6
北家:からくち(チームあさぴん) ▲50.8
東3局1本場、親番中のお知らせは、の並びシャンポン待ちテンパイを取らない切り。既に1枚ずつ飛んでいてアガリが薄いこともあるが、ソーズの連続形を生かしたさらなる好形変化などを視野に入れた、柔軟な構えである。
ドラのを鳴いてカン待ちテンパイ。打点が5800に上昇し、手牌の価値が高まった。
からくちのを捉えて5800は6100。周りを半歩リードし、さらに連荘。
この試合のクライマックスとなったのが、お知らせ猛連荘で迎えた東3局4本場。お知らせが待ちの先制テンパイを入れると、からくちも待ちテンパイで追いつく。ただ、注目してほしいのはエリック。
を暗槓すると、を引き入れて四暗刻1シャンテンに。お知らせは打ち出されたをポンして単騎に受け変える。が場に見えすぎており、待ちの方がいい、あるいはマンズの多メンチャン変化への渡りも見たか。
エリックがを暗刻にしてリーチ!この時点で待ち牌のsは合わせて3枚ある。出アガリでもリーチトイトイ三暗刻ドラドラのハネ満スタート、なら倍満以上が確定という超大物手だ。
だが、ここはお知らせがラス牌のをツモって決着。役満はならずとも、放送席は大いに湧いた。
その後、南2局の親番でエリックがチートイツをツモれば、
かわちゃんも満貫ツモを決めて2位争いが激化。
最後はエリックがかわちゃんからアガって、2位で試合を終えた。お知らせは、最大で6万点台半ばまで増やした点数を多少吐き出したものの、しっかりとトップでフィニッシュ。さすがのゲーム回しを見せた。からくちは要所要所では放送席をうならせる絶妙な判断を見せていたものの、結果的には大きなラス。チームあさぴんは連敗となってしまっている。
■順位
1位:お知らせ(チームうしさん) +48.3
2位:エリック(チームいばらき) +20.5
3位:かわちゃん(チーム太くないお) ▲8.9
4位:からくち(チームあさぴん) ▲59.9
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。