言葉ではない、見ればわかる!
猿川真寿・前原雄大、
進化し続ける
ボディ麻雀に刮目せよ!
文・渡邉浩史郎(2023年3月26日)
誰だ!?
今年もいよいよ始まった、麻雀最強戦!
今年はスタジオのデザインも今までとは趣向が違う。
「スタイリッシュ」「シンプル」「セトクマ」の”3s”をテーマに、まるで檻のような舞台に。
今年も多くの熱戦がこの卓内で繰り広げられることだろう。
さて、開幕となる本日のタイトルは……
最高勝率決戦!!
その名の通り、歴代最強戦での勝率の高いメンバーを集めたグループ。
そのため、集められたのはファイナルかと見紛う面々だ!
A卓からは
最速最強、多井隆晴!
もはや語るまでもない。事前に行われたTwitterアンケートでは圧巻の1位!
しかしもう一つ注目すべきは二番手に付けたこの男。
ガツガツ行くアフロ、友添敏之!
最強戦出場回数では他の三人に大きく後れを取りながらも、昨年は最強位一歩手前まで迫った。
溢れるセルフプロデュースと確かな実力で、注目の二番手に躍り出た!
モンキーマジック、猿川真寿としては人気四番手のこの位置はいささか不服か。
最強戦では数多くの逆転劇を見せてきた猿川。それを証明するかのように、一人勝ち上がり時の勝率は50%を超えている。
今年はどんなモンキーマジックを見せてくれるだろうか。
そしてそんなアンケートなどどこ吹く風、ただ目の前の麻雀に向き合うだけという面持ちなのが
麻雀閻魔、前原雄大!
昨年も開幕戦で早々にファイナル行きのチケットを勝ち取り、そのまま決勝まで進んだ。
今年も瀬戸熊が待つファイナル一番乗りとなるか。
選手が入場してきた檻の扉は閉まり、錠は下ろされた。
中に取り残された怪物4匹、次にここを出るときは2匹になっている。
早速対局を見ていこう。
【東1局】
開局、先制したのは猿川。対子の多い手がそのまま七対子ドラ単騎の聴牌になり、即リーチだ。
ここに立ち向かう姿勢を見せる多井。と通っているが、ここは親番ということもあり通りそうとはいえ無筋のを切っていく。
次巡、を引き入れてのイーシャンテン。ここは自分で通した切りかと思われたが……
多井が切ったのは! 確かには二枚見えだが、は猿川にまったく通っていないところ。
しかし猿川の河はかなり変則的な切り出し。ただの早い面子手の可能性もあるが、多井の目からは・といったノーチャンス・ワンチャンスの情報が多く見えている。
面子を構成する牌の種類が少なく、対子手が本線と考えればは通しやすい。