黄金リレーで、決めた二週連続のデイリーダブル!
鈴木たろうのまさに「ゼウス」な待ち選択をご覧あれ
文・高倉拓馬【火曜担当ライター】2025年1月21日
第2試合
東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:本田朋広(TEAM RAIDEN/雷電)
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
1/21(火)の第1試合は、園田賢がトップを持ち帰り、夢かと思われた1000ptの大台が現実味を帯び始めてきた。
そして、その大台への大役を担うのは、今年絶好調の鈴木たろう。
先週は園田→たろうのリレーでデイリーダブル。今週も決めることが出来るか、注目が集まっていた。
そんな1戦だったが、序盤は本田がペースを掴む。
本田は親番の使い方がお見事。東3局、親番中の本田の手牌。
七対子が見えそうな手で、4対子を維持しながら進めていく方針をとったのだが、
、と連続で引いてきて、ここで方針転換。
を打って4面子1雀頭の手牌に戻っていく。
そして、たろうの打ったにポンの声をかけ、ここからタンヤオへ全速力。
なんとこれが役ありのテンパイまで到達し、流局で加点に成功。
あの対子落としの段階でタンヤオの可能性が少なからず見えていたと考えるのが自然で、この構想力には恐れ入る。
その後も本田には、仕掛けて他家にプレッシャーを与えようという動きが随所に見られた。
親を続行させることに成功した、東3局1本場。
本田はこの手牌からをポンした。
Mリーグの中でこのをポンするプレイヤーはそこまで多くない印象。
だが、
・門前での打点がそこまで見込めない
・親というのもあり、は1枚目から鳴きたい手牌
・、は鳴きやすく、仕掛けて相手へプレッシャーを与えることが出来る
ということから、仕掛ける選択肢は充分考えられる。
本田の手牌は、が重なり攻守共に盤石。
目論見通り3副露に成功し、
「トイトイに変化しましたよ」と言わんばかりの手出しを入れ、全員を降ろし悠々の一人旅。
そして、をツモって4000オール。
続く東3局2本場も、仕掛ける前提で手を組んでいく本田。
ドラの發だけでは仕掛けるには不安定で、役牌を2種類にしながらホンイツの高打点ルートも見ていきたい手だ。
この残しにツモも応える。
こうなったらどこからでも仕掛けやすい手牌だ。
このポンで全員がフリーズ。
5巡目から、実質一人旅のような一局となった。
結果は全員ノーテンとなったが、トップ目の親は
「いかに傷を最小限にして自分の親を流すか」
も大事になってくる。
あがれた時には最大加点、あがれなくても全員を降ろすことに成功すれば良し、という、どちらに転がってもおいしい仕掛け。
この東3局は、仕掛けで他家を翻弄する本田のプレーが見事だった。