だがここから、1000ptを目指すドリブンズ、たろうの侵攻が始まる。
この日も得意の山読みを活かした待ち判断が冴えわたった。

タンヤオに向かう気満々のたろう。現状の2シャンテンには目もくれない。
、
を対子化したときには、カン
受けを残した価値も大いに出てくる。

がフリテン受けとなったこと、三色の成就率から、亜両面の
を切り孤立の
を残す。

だが、次に引いてきたは残して
を切る。
内川、本田の河にが落ちていて、
の景色がかなり良い。
自身は前巡にを打ったので、出アガリにも期待が持てる。

リーチして、と
の待ち選択。この時点で
は見た目6枚、
は見た目5枚。
が4枚あるため端待ちのアガリやすさを重く見て
に取る打ち手も居ると思うが、やはりたろうはこの
にかなりの好感触があったのだろう。

この待ち選択がはまり一発でをツモ。
実際は4枚山、
は2枚山だった。
たろうのキレッキレの待ち選択はまだ終わらない。南1局。

高宮がをポンして、早々とテンパイを入れる。

たろうもすぐにテンパイ。豊富な単騎変化がある手牌、ここは一旦単騎のダマテンに取る。

ピンフ、ドラ、字牌単騎の変化…沢山の変化がある中で、たろうはこの孤立牌単騎でリーチを打った。
確かに全員の河を見ると、
、
…と
の場況が良い要素は揃っている。
だが、この中張牌単騎と心中出来る人間が、どれだけいるか?
もっと良い単騎を探したくなってしまう、それが人間の欲望というものだ。

しかし、「ゼウス」は捉えた。一発で、を。
3枚山の中張牌単騎で、無情にも、今月ノートップにあえぐKONAMI麻雀格闘倶楽部から。

ゼウスは、この手を満貫にしたのだ。
これで、ドリブンズ、たろうはトップ目に躍り出る。
南3局の切りには、度肝を抜かれた視聴者も多かっただろう。

ドラのカン受けを外すなんて!?と思われた方も多いと思う。
しかしこの手はカンから入ると単騎待ちになってしまい、最終形がカン
になってしまうのは不服。
そう考えるとというものの価値はそこまで高くなく、
の単騎受けは
を打とうが打つまいが残る。
それであればを引いてきたときのノベタンや、今そこそこ場況が良いマンズに照準を合わせる狙いだ。

結果はどちらの選択をとっても同じ最終形に行きつきそうだが、この選択を取れる人間はそういない。

この局は、高宮が一旦単騎に取り、ツモ
でのフリテン三色テンパイを取る方針の選択をすると、

そのをすぐに引き、

たろうとのリーチ合戦に、安めながらも競り勝ち。
たろうはリーチ棒こそだしたものの、本田が親被りしたことによって200点リードのトップでオーラスを迎えることになる。

そのオーラスは、本田がをポン。勝負ありの雰囲気が漂いかけたが、

ここまでなりを潜めていた内川が、跳満ツモのトップ条件を目指して奮闘していた。
跳満ツモを目指すには、
・345の三色が絡んだリーチ、ツモ、ピンフ、タンヤオ、三色、赤
か、最悪三色が絡まなくても一発か裏1条件まで育てば良い。
そして、そのどちらにも絡まなさそうなのが、実はドラ受けとなる1s。
内川は、この局全力で跳満を目指す。
