黄金リレーで、決めた二週連続のデイリーダブル!鈴木たろうのまさに「ゼウス」な待ち選択をご覧あれ【Mリーグ2024-25観戦記 1/21 第2試合】担当記者 #高倉拓馬

だがここから、1000ptを目指すドリブンズ、たろうの侵攻が始まる。

この日も得意の山読みを活かした待ち判断が冴えわたった。

タンヤオに向かう気満々のたろう。現状の2シャンテンには目もくれない。

【2ピン】【3マン】を対子化したときには、カン【2ソウ】受けを残した価値も大いに出てくる。

【6ソウ】【9ソウ】がフリテン受けとなったこと、三色の成就率から、亜両面の【6ソウ】を切り孤立の【3マン】を残す。

だが、次に引いてきた【8ソウ】は残して【3マン】を切る。

内川、本田の河に【9ソウ】が落ちていて、【8ソウ】の景色がかなり良い。

自身は前巡に【6ソウ】を打ったので、出アガリにも期待が持てる。

リーチして、【6ピン】【9ピン】【5ソウ】【8ソウ】の待ち選択。この時点で【6ピン】【9ピン】は見た目6枚、【5ソウ】【8ソウ】は見た目5枚。

【9ピン】が4枚あるため端待ちのアガリやすさを重く見て【6ピン】【9ピン】に取る打ち手も居ると思うが、やはりたろうはこの【5ソウ】【8ソウ】にかなりの好感触があったのだろう。

この待ち選択がはまり一発で【5ソウ】をツモ。

実際【5ソウ】【8ソウ】は4枚山、【6ピン】【9ピン】は2枚山だった。

 

たろうのキレッキレの待ち選択はまだ終わらない。南1局

高宮が【發】をポンして、早々とテンパイを入れる。

たろうもすぐにテンパイ。豊富な単騎変化がある手牌、ここは一旦【2ピン】単騎のダマテンに取る。

ピンフ、ドラ、字牌単騎の変化…沢山の変化がある中で、たろうはこの孤立牌【7マン】単騎でリーチを打った。

確かに全員の河を見ると【8マン】【9マン】【8マン】【9マン】…と【7マン】の場況が良い要素は揃っている。

だが、この中張牌単騎と心中出来る人間が、どれだけいるか?

もっと良い単騎を探したくなってしまう、それが人間の欲望というものだ。

しかし、「ゼウス」は捉えた。一発で、【7マン】を。

3枚山の中張牌単騎で、無情にも、今月ノートップにあえぐKONAMI麻雀格闘倶楽部から。

ゼウスは、この手を満貫にしたのだ。

これで、ドリブンズ、たろうはトップ目に躍り出る。

 

南3局【2ソウ】切りには、度肝を抜かれた視聴者も多かっただろう。

ドラのカン【3ソウ】受けを外すなんて!?と思われた方も多いと思う。

しかしこの手はカン【3ソウ】から入ると単騎待ちになってしまい、最終形がカン【3ソウ】になってしまうのは不服。

そう考えると【2ソウ】【4ソウ】というものの価値はそこまで高くなく、【4ソウ】の単騎受けは【2ソウ】を打とうが打つまいが残る。

それであれば【5マン】を引いてきたときのノベタンや、今そこそこ場況が良いマンズに照準を合わせる狙いだ。

結果はどちらの選択をとっても同じ最終形に行きつきそうだが、この選択を取れる人間はそういない。

この局は、高宮が一旦【7ピン】単騎に取り、ツモ【8ピン】でのフリテン三色テンパイを取る方針の選択をすると、

その【8ピン】をすぐに引き、

たろうとのリーチ合戦に、安めながらも競り勝ち。

たろうはリーチ棒こそだしたものの、本田が親被りしたことによって200点リードのトップでオーラスを迎えることになる。

そのオーラスは、本田が【白】をポン。勝負ありの雰囲気が漂いかけたが、

ここまでなりを潜めていた内川が、跳満ツモのトップ条件を目指して奮闘していた。

跳満ツモを目指すには、

・345の三色が絡んだリーチ、ツモ、ピンフタンヤオ、三色、赤

か、最悪三色が絡まなくても一発か裏1条件まで育てば良い。

そして、そのどちらにも絡まなさそうなのが、実はドラ受けとなる1s。

内川は、この局全力で跳満を目指す。

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