『私は最強』 麻雀最強戦2024【ファイナル1st Stage】観戦記【C卓】文 越野智紀 園田賢 vs 松嶋桃 vs 川上直也 vs 堀慎吾

『私は最強』

【C卓】担当記者:越野智紀 2024年12月14日(土)
麻雀最強戦2024 ファイナル1st stage C卓

まず最初に、この観戦記は読みやすさを重視するため敬称略とさせていただきます。

麻雀最強戦2024ファイナル1st stageのC卓には

読みの神髄から園田賢

 

女流タイトルホルダー決戦から松嶋桃
※ハートから桃です

全日本プロ選手権から川上直也。
※茶師八段です

因縁の傷跡から堀慎吾

以上の4名が集まりました。

東1局

先制リーチは堀。
ノベタンの【5ピン】【8ピン】に受けず、【白】単騎待ちを選択しています。
山に1枚しかなかった【5ピン】【8ピン】に対し、【白】単騎は2山で親の現物です。

すぐに追いついた園田からはタンヤオピンフ【3ピン】【6ピン】待ちでリーチが入ります。

一方ドラドラということもあり自然に手を進めていた松嶋は、1枚だけ温存していた安全牌の【中】を堀のリーチに使ってしまったことで2軒目のリーチの段階で安全牌ゼロ。

ここで開き直り、桃もいるよと【3マン】をプッシュ。

次巡に園田からでた【5マン】を仕掛けて【1ソウ】も押すと、堀が掴んだ【5ソウ】満貫をアガリ幸先の良いスタートを切りました。

痛い放銃となった堀でしたが、東2局1本場

ツモアガリの牌である【5ソウ】を手牌の右端に吸収。
二人通過の1半荘勝負ならトップ目の親番でやるラス目の使命は安手でかわすことではなく高打点を狙うことだと考えたのでしょう。

迷わず【5マン】を切ってリーチを宣言しました。

【5マン】

タンヤオ狙いなら【1ソウ】で三色狙いなら【7マン】のところを【5マン】ですって。

この時、【5マン】【8マン】は山に4枚残り。
他の有力候補の【4マン】【7マン】は3枚で【1ソウ】【4ソウ】【7ソウ】は2枚残り。
【3ピン】【6ピン】【4ピン】【7ピン】は1枚だけで【3ソウ】【6ソウ】は山になし。

たしかに【5マン】【8マン】は良さそうに見えましたが、決断の早さが秀逸です。

そして一発で結果を出す堀。
このアガリで2着争いが横一線となりました。

ここまでアガリのなかった川上は、東4局に独特な手順を見せます。

【2ソウ】が場に2枚見えたことで一盃口を狙って残していた【3ソウ】の機能が低下。
とりあえず【3ソウ】を切るのかと見ていると、川上は少考に入ります。

【南】をポンしてソーズのリャンメンターツを払っていた対面の園田から字牌があまり、マンズのホンイツがまとまってきたような状況。
ここで【3ソウ】を切ってはリーチドラ1が関の山で、マンズを勝負するのは満貫級の手が見えてからだと

【1ソウ】切り。
茶師の恰好や佇まいだけでなく手順からも上品さが滲み出ています。

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