伊達朱里紗、直接対決を制し首位射程圏へ反撃のトップ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/19 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 宮水さくら

伊達朱里紗、直接対決を制し

首位射程圏へ反撃のトップ

文・宮水さくら【木曜担当ライター】2026年2月19日

第1試合

東家:阿久津翔太(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
西家:勝又健志(EX風林火山)
北家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

現在、首位を走るのはEX風林火山で+909.7ポイント。対するKONAMI麻雀格闘倶楽部は+658.6ポイントの2位につけており、優勝争いを見据えれば決して離されたくない位置関係だ。

追いかける立場のKONAMI麻雀格闘倶楽部にとって、首位との直接対決となる今回はポイント差を詰める絶好の機会。レギュラーシーズン終盤に差しかかる中、この一戦の結果は単なる1試合の増減にとどまらず、今後の戦略やチーム全体の勢いにも大きく影響を与えかねない局面と言えるだろう。上位争いの行方を左右する重要な半荘で、伊達がどのような戦いを見せるのかに注目が集まる。

 

東3局

親番で阿久津が4000オール、1000は1100オールのアガリを決めトップ目に立っている。ここで追う立場となったのが伊達だ。

さっそく手牌に分岐が訪れる。

手牌は4トイツで、チートイツも視野に入る手牌構成。

メンツ手を見るかチートイツを見るかで打牌が変わる難しい局面だ。メンツ手を重視するならソウズの【2ソウ】【3ソウ】【4ソウ】を固定して【2ソウ】切り、あるいは【3マン】を切ってチートイツも見据える選択もある。ここで伊達は【3マン】切りを選択し、チートイツの可能性を残した進行を取った。

【4ソウ】を引き入れてチートイツのテンパイ。一旦【3ソウ】単騎のヤミテンに構えると、次巡に【2マン】を引き入れて先制リーチへ踏み切る。

自身が3巡目に【3マン】を処理していることもあり、単騎待ちでも勝算があると判断したのだろう。

その後、安全牌のなかったトップ目の阿久津がトイツの【2マン】を切り、放銃に。

リーチタンヤオチートイの6400となり、トップ目からの直撃に成功した。

単騎待ちでも勝負に出たこのリーチは、伊達の判断がかみ合った見事な踏み込みだったと言える。

東4局1本場

勝又が【2ソウ】を仕掛け、【發】【中】のダブルバックを見据えたイーシャンテンに構える。

その後、親番の伊達が【3ピン】を引き、頭のない形ながらテンパイ。

選択したのはドラ【6マン】単騎での先制リーチだった。結果的にこの待ちは山に3枚残り。

すでに仕掛けていた勝又も【4ピン】を暗刻にして【發】【中】のシャンポン待ちでテンパイ。

勝又の待ちも4枚山と、互いに十分な枚数を持つ捲り合いの構図となる。

しかし勝負は伊達に軍配。

リーチ・ツモ・ドラ・ドラ・裏で4000は4100オールのツモアガリとなった。

メンツ手でのドラ単騎リーチは決して無難な選択ではなく、親番で主導権を取りに行く強い意思が表れた一打だった。その決断が見事に実を結んだ形だ。

試合後のインタビューでは、「山にいたのはたまたまですが、勝又さんが持っていないのは間違いないと思った。仕掛けも入っていたので、親ならドラ単騎でも怒られないかなと」と笑顔で振り返っていた。

南2局

トップ目の阿久津とはわずか2000点差。

手牌には【白】のトイツがあり、仕掛けも有力に見える形だったが、伊達はここで鳴かず。打点上昇を見据えて門前進行を選択した。

この判断には解説の藤崎氏も驚きを見せていた。

試合後、伊達は

「鳴くと2000点止まりになる可能性が高い。門前なら8000点が見える手牌だった。親のたろうさんも簡単には降りない状況だと思っていたので、安全牌の【白】を抱えながら進めたかった」

と語り、明確な打点意識があったことを明かした。

この構想は見事に結実する。

【2ピン】【5ピン】【8ピン】待ちで先制リーチを放つと、たろうが一発で勝負した【8ピン】を捉え、リーチ・一発・赤・裏の8000。

トップ争いを大きく引き寄せる加点となった。

南4局

伊達は56900点持ち。2着の阿久津が50900点と、まだ油断できないオーラス。

ここで勝又が【1マン】【4マン】待ちの先制リーチを放ち、【4マン】をツモ。リーチ・ツモ・赤の1000-2000を加点する。

このアガリで局が終了し、伊達のトップが確定した。

 

この一戦でKONAMI麻雀格闘倶楽部は、首位のEX風林火山を4着に沈め、自らがトップを取るトップラスを決めたことで、約150ポイント差を詰めることに成功した。

一時は600ポイント近く離されていた差は、ついに109.8ポイント差まで縮まり、首位の背中をはっきりと捉える位置まで迫ってきた。

直接対決という重圧のかかる一戦の中で、押すべきところは押し、打点を見るべきところでは構え直す。

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