2026年の春を忘れられない季節に
佐々木寿人が踏み出した頂への第一歩
文・東川亮【バックアップライター】2026年4月10日
ZOZOTOWN Mリーグ2025-26シーズンセミファイナルは、各チームがそれぞれ4戦を終えて開催4日目を迎えた。
6チーム中5チームがトップを獲得している中で、唯一ここまで勝ち星を挙げられていないのが、KONAMI麻雀格闘倶楽部。1位から3位まで横一線で始まったセミファイナルだったが、現状は首位・BEAST Xにやや差をつけられている。
まだまだ下を見るような状況ではないが、まずはトップでポイントを積み重ねていきたいところ。チームの期待を背に出陣したのは、エース・佐々木寿人。
第1試合
東家:二階堂亜樹(EX風林火山)
南家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
北家:浅井堂岐(セガサミーフェニックス)
試合は寿人と亜樹によるアガリ合いという展開となった。
まずは寿人、東1局、東2局といずれもリャンメン待ちリーチをアガって着実に加点。
しかし東2局1本場、成就すれば一気に勝負を決しようかという高目一気通貫の3メンチャンリーチが空振りすると、
親落ち後の東3局では寿人の持ち味とも言える即断即決のカンチャン待ちリーチに対し、亜樹が1巡目の
スルーからしっかりと待ちをつくった良形リーチで応戦。
ここは枚数で勝る亜樹に軍配、寿人がつかんで裏1の8000、ここでいったん亜樹が寿人を逆転してトップ目に立つ。
そんな両者の思惑がぶつかり合ったのが東4局1本場。
亜樹が自風の
を重ねてターツ候補がそろい、使いにくいが引っ張っていたドラの
を切ると、
寿人がポンして打
、ホンイツ方向へと手を進める。
ポンでタンヤオが消え、役牌を鳴かれることを警戒した亜樹は、
引きで打
。
これは寿人の急所。カンチャンで鳴いてピンズを払い、いよいよホンイツが本線となる。
その後、亜樹が
を暗刻にして役ありのテンパイ。
寿人はカン
チーで打
、そこから![]()
といずれも手出し。ホンイツに向かったとしても、かなり遅い進行であることが見て取れる。特に、1打目に切っている
が手出しで出てくるのは不自然なことから、一色手としてもまだ手が仕上がっていないと読んだか、ここで
を切って
待ちのテンパイを取った。
次巡、
を引いて待ちを変えると、
直後に寿人も
を引き戻してテンパイ、ペン
待ち。
待ち枚数はお互い山に1枚だったが、勝ったのは亜樹だった。
単騎をツモって700-1300。自身の打点よりも、寿人の高打点成就を阻止して局を進められたことが大きい。
寿人と亜樹でアガリは2度ずつ、打点で上回った亜樹がリードして東場は終了。そして南場は互いに、豪快な大物手が炸裂する。
南1局、寿人の手には配牌からピンズが多く、ツモも寄ってきたということで、序盤から一気にピンズに寄せていく進行。
もちろん仕掛けも考えていただろうが、鳴ける牌が出ないまま門前で1シャンテンに。門前チンイツは専門の本が出版されるほど、麻雀打ちにとっての難関。出現頻度は決して高くないが確定で高打点となるため、絶対に間違えたくはない。しかし寿人はその道のスペシャリスト、何を鳴くか、何をツモったらどうするかは普段と変わらぬ打牌スピードのなかでも想定済み・・・
一番難しい牌を引いて一番簡単なテンパイになった。4枚目となる
引きは、
単騎待ちのチンイツイーペーコー赤、確定の倍満。ただ、さすがに良形変化が多すぎるため、この後のピンズに応じた待ち変化も考えなくてはならない。一番広くなるのはカン
を埋めての
切り・・・?
そのままツモるんかい。
チンイツイーペーコー赤、文句なしの倍満、4000-8000。
アガリそのものも見事だが、寿人が素晴らしかったのは、彼の打牌の間だ。4枚使いのチンイツはチンイツのなかでも複合系の多さから高難度とされるが、寿人の摸打には一切の迷いや思考時間がなかった。ここで少しでも考え込むような仕草を見せると、捨て牌に特徴が出ていることから、今後一切ピンズを切ってくれないこともあり得る。それを悟らせない所作は、さすが「ホンイツコンサルタント」。コンサルタントなのに自分でやっちゃってるけど。
倍満を親かぶってしまった亜樹だが、次局、寿人の親番ではリーチツモ一発チートイツ赤、3000-6000のハネ満でお返しで再逆転。両者の点数が激しく動くシーソーゲーム。















