猛将から闘将へ 永井孝典が選んだ攻めの間合い【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/20 第1試合】担当記者 喜多剛士

猛将から闘将へ 

永井孝典が選んだ攻めの間合い

文・喜多剛士【月曜臨時ライター】2026年4月20日

セミファイナルは折り返し地点を過ぎ、いよいよ後半戦へ。

今日試合のないTEAM RAIDEN/雷電の躍進が目立つ中、苦しい状況が続く赤坂ドリブンズは、浅見真紀がここで踏ん張りを見せたい。BEAST Xからは、セミファイナルで2連勝と勢いに乗る鈴木大介セガサミーフェニックスからは、ポストシーズン無類の強さを誇る“ポストシーズン男”醍醐大。その成績は14戦でトップ7回・2着6回と圧巻だ。

そしてセミファイナルで首位から陥落したEX風林火山は、永井孝典を送り込み、再び首位奪還を狙う。後半戦の流れを左右する重要な一戦が、ここから始まる。

第1試合

東家:鈴木大介BEAST X
南家:醍醐大セガサミーフェニックス
西家:浅見真紀赤坂ドリブンズ
北家:永井孝典EX風林火山

実況:日吉辰哉 解説:朝倉康心

東1局1本場

東1局は大介と浅見のテンパイで流局。

迎えた1本場、南家の醍醐は234の三色が見える好配牌から、第一ツモでネックだったカン【3ピン】が埋まる。

ポストシーズンで無類の強さを誇る醍醐が、今日も存在感を示すのか。

一方の永井は、ドラ【2マン】が暗刻の配牌から第一ツモで2面子完成のリャンシャンテン。こちらも勝負手で、早くも激しいぶつかり合いが予感される。

親の大介がダブ【東】をポンして進行する中、醍醐は【2ソウ】を引き入れ、高目でタンヤオ・三色・ドラのイーシャンテンへと進化。しかし急所の【2マン】は永井の暗刻。ここがどう影響するか。

永井は絶好のカン【6ピン】を引いてテンパイ。

ドラ3で一刻も早くリーチに行きたいところだが、巡目はまだ浅く、【發】ポンのテンパイ変化や萬子の上の場況も良い。ここは一旦ダマに構える冷静な選択を取った。

次巡、永井は【5ピン】をツモ、打【4マン】でテンパイを外す。筒子が連続形となり、【1ピン】【8ピン】のどこを引いても好形、あるいは【發】とのシャンポン待ちに取れる形。さらに【6マン】【7マン】【8マン】がくっつけば、場況の良い待ちが生まれる。【發】ポンでのテンパイも残っており、選択肢は広い。

瞬間のカン【5マン】テンパイよりも、変化の広さを最大化する一打。

ドラ3からテンパイを一旦外すのは勇気がいるが、永井にはその判断を支える明確な構想があった。

そして永井は【1ピン】を引き入れリーチを宣言。

醍醐もすぐに追いつきテンパイ。タンヤオイーペーコーで役がありダマも選べるが、ここでカン【7ソウ】待ちのリーチを選択。【7ソウ】は先制リーチの永井の現物で、自身も4巡目にスジの【4ソウ】を切っており、手詰まった他家からのオリ打ちを誘う狙いが見える。

さらに親の大介も【7ピン】をチーしてペン【3ピン】でテンパイ。

こうなるとオリ打ち狙いの醍醐の目論見は崩れ、場は一気に混戦へ。

勝負を制したのは永井。【6ピン】をツモでリーチ・ツモ・ドラ3の2000-4000。

先制テンパイから一度ダマに構え、筒子の並びが良いと見るやテンパイ外しを選択し、そこからの見事なツモアガリ。 豪快な攻めが持ち味の永井が、この局では柔軟な打ち回しを見せつけた。

 

南2局

セミファイナルに入ってから連勝と絶好調の大介が、東2局では醍醐から5200をアガり、続く東3局でも2000-4000のツモ。 南1局では浅見が1300-2600を決め、トップの永井を追い三つ巴のまま、勝負の南2局を迎える。

ここでトップ目の永井にとんでもない配牌が入る。

ドラの【1ソウ】がトイツ、さらに筒子は3面待ち、索子も両面が残る配牌イーシャンテン。

そしてなんと【7ソウ】を暗刻にして、ドラ【1ソウ】を使い切る形で【1マン】【4マン】【7マン】待ちのリーチ。

場況こそ読み切れないが、驚くべきことにこの待ちは山に9枚。

アガリはもはや時間の問題だった。

永井の一気の攻めに三者はどうすることもできず、永井が【4マン】をツモ。

リーチ・ツモ・ドラ2・裏1の2000-4000。

このアガリでトップを大きく抜け出し、永井が主導権を握った。

 

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