黒沢咲が導き出したもの──AIには測れない愛情という期待値──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/23 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

黒沢咲が導き出したもの
──AIには測れない
愛情という期待値──

文・小林正和【金曜担当ライター】2026年10月23日

母の背中を見て育った少女は、あるものに恋をした。

それは理不尽で、気まぐれで。
それでも人生を少しだけ、いや、とびきり素敵なものにしてくれるもの。

それは麻雀だった。

その魅力に心を奪われた少女は、いつしか自分が、誰かに背中を見せる側へ。

三日前の10月20日(火)
南4局・オーラス

【5ソウ】単騎の七対子リーチを打ったのは


黒沢咲であった。

そして、引いてきたのは


4枚目の【南】。

それは、


あの理不尽で、気まぐれな麻雀が突きつけた、一馬へ放銃となる牌でもあった。

そして、日付は変わり本日10月23日(金)。

もし、局と局が、あの日と今日がどこかでつながっているとしたら──。

第2試合

東家:東城りお(BEAST X)
南家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
西家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:鈴木優(U-NEXT Pirates)

東城りお──最新AIと調和する強さ──

東城の麻雀には、奇抜さがない。
もちろん、いい意味でだ。

最近ではお馴染みとなった悪手率という指標においても、AIの評価から大きく逸脱する選択は比較的少ない選手。大胆で派手な一手で魅せるのではなく、淡々と、凛として、一打一打を積み重ねていくタイプと言えるだろう。

東4局
この局、最初にテンパイを入れたのは


優であった。

4巡目、親番でカン【4マン】のテンパイ。

ツモれば、ちょうどテンパネとなり2,600オール以上である。先制リーチを打つ選択も十分にあっただろう。

しかし、すぐには踏み込まなかった。

目先のテンパイに飛びつかず、ヤミテンにより手牌の可能性を広げると、

この【4ソウ】を引いたところで

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