パイレーツ・石橋伸洋
快心のハネ満直撃!
トップ目を沈没させる
巧妙なヤミテン
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 11/21
第2試合 南2局 ドラ
11400
14300
西家 石橋伸洋(U-NEXTパイレーツ)
28700
45600
トップ目の北家・日向を16900点差で追う西家・石橋。他家の先行リーチや仕掛けのないところで、8巡目に高目が789の三色になるピンフドラ3のテンパイを入れた。これをアガれば2着以上は固いという状況だが、石橋の決断はリーチ?それともヤミテン?
「トップ目の心理を読んだ巧妙なヤミテン」
石橋はここでヤミテンを選択。でアガっても満貫止まり。日向から出れば嬉しいが、黒沢や佐々木からアガってもまだトップには届かない。倍ツモならトップ逆転する手だけに、ついリーチをかけたくなるものだが、石橋はそこをぐっと堪えた。というのは、日向からを直撃できる可能性を下げたくないからだ。
子にとって一番嫌なのが親リーチ。だからそれに備えて親の現物か通りやすい牌を1牌は持ちたい。南場のトップ目ならその気持ちはより強くなる。
この局、親の黒沢は第一打がで、その外のは安全牌候補になりやすい。だが、自分がリーチといえばはまず出ない。だからこそのヤミテンなのだ。
この展開読みが見事にハマり、直後に石橋は日向から高目を討ち取ったのである。
Mリーガー全29人の
名手を収録した
小冊子付き「近代麻雀」
発売中‼︎
東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter