熱論!Mリーグ【Thu】
南場の大どんでん返し!
高宮まりの豪腕劇場と
多井隆晴の大冒険
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年1月16日
1月16日、木曜日の都内某所。
多井隆晴は苦しんでいた。
「おかしい。こんなはずじゃなかったんだけどなあ…」
最速最強のカリスマ、多井隆晴に何が起こったのか。
時は1戦目のオーラスまで遡る。
満貫が必要だが、3900点を放銃したら4着落ち。
多井にとってはなかなか難しい状況だ。
「さすがに魚谷、テンパイしてるよな?」
そう読んだ多井は、ドラのではなく、隣のを切った。
首位のフェニックスがトップなのは悔しい。
でも下手に放銃して風林火山を2着に上げたくない。
「ツモ!1300-2600」
魚谷侑未が静かに置いたのは、最後の。
多井が放銃していたら、本当に4着落ちだった。
「うんうん、切った僕、グッジョブ!」
1戦目の試合時間はわずか49分。
それならと、多井は連闘で登場。
全てはABEMASを優勝に導くため。多井隆晴の大冒険が始まった。
2戦目
東家 茅森早香(セガサミーフェニックス)
東2局、ドラのカンでリーチをかける。
待ちは苦しいが、ツモれば満貫だ。
しかし、そこに追いかけてきたのは勝又。しかもこちらは両面待ち。
なら、三色がついて18000になる。
多井がすぐにを掴んでしまい、勝又に12000の放銃。
「んー、なら18000か…勝又さん早そうだったし、リーチは早計だったかなあ」
東3局には、で起死回生の満貫テンパイ。
しかしこれも、ツモ切りリーチしたを茅森に鳴かれ…
あっという間に流されてしまった。
このまま上位2人と下位2人で競り合って終わり…というのが普通の展開だろう。