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●18回戦
熾烈な足切り逃れ!!
東1局、瀬戸熊が先制リーチをかけ、ASAPINが追いかける展開。
瀬戸熊: ドラ
ASAPIN: ドラ
この対決は瀬戸熊がをツモって決着。ウラドラは乗らず、1300・2600のアガリ。ウラドラを開示するとき、瀬戸熊の手が震えているのがみえた。
18回戦は瀬戸熊にとって最終戦。もしラスを引けば足切りになってしまう可能性がある。まさかラスを恐れて手が震えているわけではあるまいが、「絶対に生き残る」という瀬戸熊の決意の顕れの武者震いなのだろうか。
次局、瀬戸熊の親は勝又の一人テンパイで流局。
迎えた東3局1本場、かにマジンが親番でリーチ。
かにマジン: ドラ
しかしこのリーチは、勝又に追いかけられて放銃に終わる。
勝又: ロンドラ
安目でかつウラドラもなく、2000点。
そして東4局、親の勝又に絶好のテンパイが入る。
勝又: ドラ
タンヤオ・ドラ5。ヤミテンでも親のハネマンである。
勝又もこの18回戦が最終戦。そしてポイントは▲197.3。この時点で10人中最下位である。瀬戸熊がラスだけは引けないのに対して、勝又はもはやトップしかないという状況だ。
このドラ5、18000のテンパイは是が非でもアガりたい。
しかしそんな勝又に対し、無情にもASAPINのリーチが襲いかかる。
勝又はならばと追いかけリーチをかけるが、掴んだはASAPINのアタリ牌。
ASAPIN: ロンドラ
勝又のほしいは、テンパイした時点ですでに純カラであった。
その後も、天鳳位勢の猛攻が続く。
南1局、かにマジンが2000・3900のツモアガリ。
リーチ・ツモ ドラ南2局、ASAPINが勝又のリーチを交わして、タンヤオ赤・2をツモって1000・2000。
南3局、ASAPINが形式テンパイの瀬戸熊から3900を討ち取り。
チー ロン ドラ
南3局終了時
ASAPIN 35,300点
瀬戸熊直樹 27,300点
かにマジン 31,300点
勝又健志 26,100点
オーラスは、を仕掛けた瀬戸熊にASAPINが1000点をサシコみ、ASAPINの思惑通りに終了。
ASAPIN・瀬戸熊・かにマジン・勝又健志という結果となった。
これにより瀬戸熊は足切りを逃れ、勝又はほぼ足切り確定となった。
18回戦結果
ASAPIN +54.3
瀬戸熊直樹 ▲1.7
かにマジン +21.3
勝又健志 ▲73.9
●19回戦
瀬戸際の前田直哉、ラス回避なるか!!
就活生@川村軍団 前田直哉 独歩 佐々木寿人
19回戦のメンバーで唯一ポイントがマイナスなのが前田である。▲192.4ポイントと、現状足切り候補である。しかし、前田は今回を含めてあと2戦残っているので、連続トップで足切り脱出は十分可能である。
東1局、まず独歩がを仕掛けてテンパイ。
独歩: ポン ドラ
就活生もドラをアンコにしてテンパイ。
就活生: ドラ
そして、ピンフ・高目イッツーをテンパイした佐々木がで独歩に放銃し、5200点。
東2局1本場、前田の一人テンパイをはさんだ次局、佐々木と前田のリーチ合戦となる。
佐々木: ドラ
前田: ドラ
これはをツモった佐々木に軍配が上がる。
東3局、前田はを仕掛けて前進するも、佐々木がを鳴いてツモアガる。
あまり大物手が決まらない展開で、なかなか前田にアガリが巡ってこない。
残り2戦で、前田以外の3者がプラスしている状況では、3者の思惑は打点よりもスピードで一致しているのだろう。
南場を迎えてトップの独歩が33,700点、ラスの就活生が26,400点という僅差。
南1局1本場、佐々木が軽快にとを仕掛ける。
ツモ ドラしかし独歩が同テンで追いつく。
ドラ前田はこの同テテン対決ををツモって制す。ウラドラは乗らず、700・1300のアガリだが、これで2着に浮上。独歩に3,400点差と肉薄する。
しかし、そうはさせじと独歩が7巡目にリーチをかける。前田の親番である。
このリーチに対して、就活生がカンをチー。すると独歩のツモ順にいたが佐々木に食い下がる。
しかしそれでも独歩は黒い方のをツモり上げ、ウラドラ()も1枚載せて3000・6000と前田を親被りで3着に突き落とす一撃を決める。
さらに南3局、就活生がピンフ・赤1でリーチ、ツモ。これで前田をラスに落とす。
オーラスは独歩が就活生に2000点をサシコミ、独歩・就活生・佐々木・前田の並びで決着した。
前田は手牌・ツモ牌にはもちろん恵まれなかったのだが、それにも増してポイントを持った天鳳位の局回しの巧みさが際立った一戦であった。
19回戦結果
就活生@川村軍団 +20.2
前田直哉 ▲76.8
独歩 +61.3
佐々木寿人 ▲4.7
●20回戦
プレーオフを見据えた戦い方とは…?
前田直哉 すずめクレイジー ASAPIN 佐々木寿人
勝又と前田がほぼ足切り確定という状況で迎えた予選最終戦。前田が生き残るためには、佐々木をラスにしてなお、10万点以上の差をつける必要がある。
足切りの心配のほぼなくなった他3者は、プレーオフを見据えた戦いを迫られる。
具体的には、現状トップのASAPINをラスにすることである。そしてそのチャンスは早々に訪れた。
東1局、6巡目にASAPINがを切ると「ロン」の声とともに佐々木が手牌を倒す。
ポン ロン ドラ強烈なマンガン。通り魔に後ろから刺されたかのような一撃がASAPINを襲う。
東2局にはすずめクレイジーがリーチをかける。
ドラしかしこれは佐々木の400・700ツモで交わされてしまう。
佐々木は東3局にもマンガンをツモり、5万点近い点棒を持って折り返す。
みなの思惑通りASAPINがラスのまま局がすすむ。しかし、初代天鳳位が黙ってラスに甘んじるはずはなかった。
南3局、ASAPINの親番。早々にを仕掛けて強引とも思えるホンイツ狙い。そして9巡目に次のテンパイを果たす。
ポン ツモ ドラそして見事をツモって2600オール。ラス抜けまでわずかな点差となる。
そして次局、ピンフ・ドラ1の3メンチャンをリーチ!
しかし、これは佐々木のツモのみによって成就せず。ASAPINの親が落ちてしまった。
オーラスは佐々木の一人テンパイで流局し、佐々木・すずめクレイジー・前田・ASAPINという並びで終了した。
20回戦結果
前田直哉 ▲4.8
すずめクレイジー +15.8
ASAPIN ▲81.1
佐々木寿人 +70.1
この結果、前田直哉と勝又健志が敗退となった。
次回、プレーオフは明日9月22日に行われる。天鳳位vs.連盟プロ 1st seasonプレーオフ
(文中敬称略)
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