もう迷いたくない…屈辱をバネに進化し続けた360日後の丸山奏子【Mリーグ2020観戦記10/23】担当記者:masasio

共通安パイはがあるが、丸山はスッとを切った。

多井への差し込みだ。

もちろんこの局面になれば誰しも親以外の誰かにアガってもらってトップを確定しようとするだろう。

しかしそれにしたって、もし多井のリーチが倍満あったら逆転されてしまう。

昨年までの丸山なら、「倍満あったらどうしよう・・・」と悩んでとりあえず一発で切るのは避けたかもしれない。

ノータイムで切れるということは、かなり早い段階からこの状況を想定したということだろう。

結果は、多井から沢崎への放銃だったが、丸山はやれることをしっかりやっている。

怖い怖い沢崎の反撃もここまで。

続く南4局2本場に黒沢がタンヤオのみをアガって試合終了。

丸山は実に360日ぶりにトップを飾った。

長かった。本当に長かった。

約1年間トップから遠ざかっていたのだ。

その上相性の悪い3人を相手に、堂々とした内容でトップをもぎ取った。

その喜びは計り知れないだろう。

今から1年前、デビュー戦での勝利者インタビューで丸山はこんなことを言っていた。

1年後には、今よりも一回り・・・じゃないな、二回りくらい精神力も、雀力も成長したいと思います。」

迷いのなくなった丸山の姿を見て確信した。

間違いなく昨年よりも一回りは成長している。目指す未来までさあ、あともう一回り。

その先には一体どんな未来が待っているのだろうか。

対局中の真剣な表情も魅力的だが、やはり丸山には笑顔が良く似合う。

丸山奏子の伝説はまだ始まってすらいないのかもしれない。

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