東4局。
新井の手は567の三色含みのイーシャンテン。
仕上がれば前局の失点を一気に取り返せる。
一方、親の三浦はチンイツへ。
なんなら、九連宝燈すら見える牌姿だ。
とはいえはさすがにポン、イーシャンテンに。
しかし、この鳴きで新井に最高のが入った。
待ちで当然のリーチだ。
そして三浦もチンイツテンパイ、勝負手の2人がぶつかった。
だからこそ、このをどうするか。
イーシャンテンならオリもあり得た。
本人曰く「これが最後の一筋」だったという。
しかしそれが捕まった。
メンタンピン三色、さらに裏裏。
新井が一撃12000のアガリで2局分の失点を取り返し、ラス目から微差ながらトップにまで突き抜けた。
ここからの新井がすごかった。
南1局はダブホンイツをツモって2000-4000。
さらに親番の南2局は序盤で待ちテンパイして即リーチ。
よく見ればフリテンなのだがおかまいなし、これをツモって4000オール。
3局連続で大物手を決め、一気に決勝卓進出をたぐり寄せた。
2位勝ち抜けとなる条件下において、もはや新井は3人のターゲットとはならない。
ここからは、3人で1つの席を争う戦いとなった。
まず一歩抜け出したのは堀江だった。
南2局、わずか3巡で七対子ドラドラのテンパイを入れると、待ちをに変えたところで井上から直撃。
6400の加点で2位に浮上する。
手痛い失点を喫した井上だったが、親番の南3局、1巡目に切られたをスルー。
鳴けば役はつくがアガリまでは遠く、他3者からの警戒も高まるだろう。
それに、ここで小さくアガっても苦しい状況には変わりはない。
この選択が大正解だった。
順調に手が伸び、8巡目にのシャンポン待ちリーチ。
アガリ牌は直後に1枚吸収され、残りはが1枚だけだったが・・・
シンデレラの右手には、ガラスのように輝く。
4000オールで、再び井上が2位に浮上する。
次局は井上が新井に1000は1300を放銃も、2位をキープしてオーラスを迎えた。
ただ、2位井上から4位三浦までの点差は、アガリ一つで容易にひっくり返る程度しかない。
井上の配牌は悪かった。
国士無双に行きたいくらいだが、点数状況的にノーテンにはできないため、難しい手組みを迫られる。
一方、堀江は4巡目でイーシャンテン。
三浦の手はまだ時間がかかりそうだ。
しかし、テンパイ一番乗りはなんと新井だった。
とのシャンポン待ちで、出アガリができるのはのみ。