この男は放銃してからが強い! 新井啓文の逆転劇、そして2位は誰の手に 麻雀最強戦2020「ファイナル2ad」観戦記【B卓】

東4局

新井の手は567の三色含みのイーシャンテン。

仕上がれば前局の失点を一気に取り返せる。

一方、親の三浦はチンイツへ。

なんなら、九連宝燈すら見える牌姿だ。

とはいえはさすがにポン、イーシャンテンに。

しかし、この鳴きで新井に最高のが入った。

待ちで当然のリーチだ。

そして三浦もチンイツテンパイ、勝負手の2人がぶつかった。

だからこそ、このをどうするか。

イーシャンテンならオリもあり得た。

本人曰く「これが最後の一筋」だったという。

しかしそれが捕まった。

メンタンピン三色、さらに裏裏。

新井が一撃12000のアガリで2局分の失点を取り返し、ラス目から微差ながらトップにまで突き抜けた。

ここからの新井がすごかった。

南1局はダブホンイツをツモって2000-4000。

さらに親番の南2局は序盤で待ちテンパイして即リーチ。

よく見ればフリテンなのだがおかまいなし、これをツモって4000オール。

3局連続で大物手を決め、一気に決勝卓進出をたぐり寄せた。

2位勝ち抜けとなる条件下において、もはや新井は3人のターゲットとはならない。

ここからは、3人で1つの席を争う戦いとなった。

まず一歩抜け出したのは堀江だった。

南2局、わずか3巡で七対子ドラドラのテンパイを入れると、待ちをに変えたところで井上から直撃。

6400の加点で2位に浮上する。

手痛い失点を喫した井上だったが、親番の南3局、1巡目に切られたをスルー。

鳴けば役はつくがアガリまでは遠く、他3者からの警戒も高まるだろう。

それに、ここで小さくアガっても苦しい状況には変わりはない。

この選択が大正解だった。

順調に手が伸び、8巡目にのシャンポン待ちリーチ。

アガリ牌は直後に1枚吸収され、残りはが1枚だけだったが・・・

シンデレラの右手には、ガラスのように輝く

4000オールで、再び井上が2位に浮上する。

次局は井上が新井に1000は1300を放銃も、2位をキープしてオーラスを迎えた。

ただ、2位井上から4位三浦までの点差は、アガリ一つで容易にひっくり返る程度しかない。

井上の配牌は悪かった。

国士無双に行きたいくらいだが、点数状況的にノーテンにはできないため、難しい手組みを迫られる。

一方、堀江は4巡目でイーシャンテン。

三浦の手はまだ時間がかかりそうだ。

しかし、テンパイ一番乗りはなんと新井だった。

のシャンポン待ちで、出アガリができるのはのみ。

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