それは聖夜のプレゼントなんかじゃない 萩原聖人、仲間の思いを宿した右手で掴み取った初勝利【Mリーグ2020観戦記12/24】担当記者:東川亮

萩原の、そして彼を応援する全ての人の思いが右手に宿り、たった一つの待ちを引き寄せたのだ。

恐れをはね除け己を信じ、多くの期待を背負いながら掴み取った1300-2600は、もしかしたらこれまでのどんなアガリよりも価値あるものだったかもしれない。

オーラスは1度の流局を挟み、小林が寿人から出アガリ。

試合が終了したとき、萩原は沸き上がる感情が爆発しないよう、必死でこらえているように見えた。

萩原は試合後インタビューで「自力で取ったと言うより、応援してくれた人たちが取らせてくれたトップ」と語った。

ファンの応援は間違いなく、戦う者の力となる。

しかし、あの卓でTEAM雷電の選手として戦えるのは3人だけ。

そして卓につけば、選手はたった一人だ。

すなわちこのトップは、萩原がチームの仲間や雷電ユニバースの思いを力に変えながらも、最後は自らの手で掴み取ったものに他ならない。

ユニバースにとって、この勝利は萩原からの、最高のクリスマスプレゼントだった。

でもさ、ハギー。

あんたの力は、まだまだこんなもんじゃないだろう?

あんたの、雷電の「面白い麻雀」、来年はもっとたくさん見せてくれよ。

そしてみんなで、これまでたどり着けなかった場所まで行こうぜ。

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