捲土重来! 本気で10万点を目指した近藤誠一とそれを本気でまくりにいったやつらと【Mリーグ2020観戦記1/12】担当記者:ZERO

その瑞原がリャンカンを埋めてテンパイ。

しかしまたしても親の近藤から火の手が上がる。

ドラのを切っての追っかけリーチ!

とはいってもリーチのみだ。

しかし…!

だがしかし…!

一発ツモで裏3!

リーチ・一発・ツモ・裏3…という今度は偶然役盛りだくさんのストロベリーパフェみたいな6000オールを決める。

周りもさすがに胸焼けがして、げんなりしているか。

いや、違った。

物語はここからだった。

周りの3人の誰1人ともトップを諦めていないし、近藤とて表情は全く緩んでいない。

近藤のここまでの成績は-163.1pt。

一昨年・昨年とフェニックスの大黒柱として引っ張ってきただけに、不甲斐なく思っているはずだ。
この日「最低でも10万点のトップを取る」といって控室を出たそうだ。

10万点のトップなんて狙って取れるものではない。

しかしすでに8万点を超える近藤を見て、何なんだこの人はと思わざるを得ない。

東4局 貪欲なツモ拒否

たろうがようやくめぐってきた親番で、3巡目にテンパイした。↓

と待ちも申し分ない。

これをなんとヤミテンに構えたのだ。

たしかにをツモると三色になるが、手替わりはその1牌しかない。

いや、たろうは

をツモってのシャンポンリーチ
が出た瞬間のツモ切りリーチ(一発率がアップする)
をツモってのフリテンリーチ

の3つを狙っているのか。

巡目が早ければ早いほど、その早さを打点に変換する余地がある。

その後相手からが切られる。

ツモ切りリーチにいくか…?と思ったが、たろうは微動だにしない。

私ならここでプレッシャーに耐えきれずにリーチにいっているだろう。

もうこの手は安いアガリはいらない、といった判断だ。なんと貪欲なのだろう。

そしてツモってきたのが…↓

当然…

フリテンリーチを打つ!

この点棒状況、2着を取りにいくだけなら、無理をする必要はない。

さっさとでリーチするのが良いだろう。

つまり、たろうは本気で8万点持っている近藤をまくりにいっているのだ。

現状50000点以上の差があるが、ここで6000オールでもツモればうっすらと近藤の背中が見えてくる。

こうしてたろうは安目となるを渋々ツモ。

この、実は一瞬ツモ切りかけた。
実況やファンは「たろさん、しか頭にない!ww」

と言っていたが、私は違うと思う。
直前まで本当にをツモ切ろうと思っていたのではないか。

全員が対応しているように見えるので、1人テンパイも1000オールも変わらない。

さすがに巡目との兼ね合いでアガったが、ギリギリの判断だったはずだ。

それにしてもいかに本気でまくりにいっているかが伝わってきたはずだ。

裏が乗って2000オールになった。

東4局1本場 あっちが本気ならこっちも本気

近藤にピンフドラ1のテンパイが入った。

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