相性なんてぶっ飛ばせ! 鈴木たろうが勝利をたぐり寄せた『ゼウスの迷彩』【Mリーグ2020観戦記2/11】担当記者:東川亮

 

最終盤にツモでテンパイ逃し。

思わず眉間に皺が寄る。

しかし、もしピンズメンツが完成していたときはテンパイ打牌で魚谷に放銃していた。

・実際の手牌

 打

・ピンズメンツが残っていた場合

  打テンパイ

魚谷はリーチ後の暗槓で満貫まで打点を引き上げており、逆転を許していたことになる。

流局して手牌が開けられたとき、松本は少しホッとしたのではないだろうか。

冒頭で触れた相性は、やはりこの試合で途切れることになった。

いかに黒沢と言えど、アガれるような手が入らなければどうしようもない。

かといって、敗戦が悔しいことには変わりない。

勝利者インタビューを受けるたろうには、脇から刺すような目線が向けられていた。

たろう、勝利の喜びの中にどこか恐怖を感じていたか?

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