速すぎて見逃しちゃった!そんな佐々木寿人の光速判断を対話形式で分かりやすく解説! 【Mリーグ2020観戦記2/18】担当記者:ゆうせー

桃「今度は白鳥さんの親リーチがかかって、一発目でやっぱり現物のを切っていったんだよね。これも現物が少ないけれど、ちょっと押すにはテンパイまで遠すぎるし…。」

たろう「この局は手詰まり気味で特に大変そうだったね。」

たろう「12巡目のこのシーン。寿人さんは、」

たろう「を切ったんだ。リーチ宣言牌が5sで、単純なターツのリャンメン待ちは薄そうで、のワンチャンスもあっての選択だったと思う。ただ、ここはを切った方が

良かったんじゃないかな。」

桃「が河に早く切れていて、も2枚見え。そしてにはシャンポン待ちが無くてにはシャンポン待ちがある。は三面張形もない。そして一番の違いは、だと3巡しのげるってことよね。を切っても次の手番でまたなにか選ばないといけないことも多いし…。」

たろう「そう。はたくさん自分が持っていて、相手には埋まりにくいというのもあっただろうけど、3枚切れるメリットの方が勝るんじゃないかな。」

桃「この局は、白鳥さんの一人テンパイで流局になった。南2局1本場は、」

桃「親番をつなぐためにテンパイをとった白鳥さんだったけど、」

桃「内川さんに捕まっちゃった。まぁ内川さんもイケメンだからしょうがないわね…。許す!」

たろう「(ホント桃ちゃんはイケメンに弱いんだよな…許すとかそういう問題でもないし…)」

桃「南3局は丸山さんが700オールでつないで、南3局1本場、」

桃「寿人さんは対面の白鳥さんからをポン。タンヤオのイーシャンテンにとったのよね。」

たろう「上家の親の丸山さんがソウズのホンイツ模様。ソウズの牌の2枚目を期待するのは場況的に難しいと思っての一鳴きじゃないかな。手牌を短くしても、親に危険な牌の種類は絞られているから対応はしやすいし。このままトップを獲るんだ、という気持ちが伝わってくるね。」

桃「鳴かないで丸山さんにチーされたら悲惨だもんね。それでこのあと、」

桃「を引いてトイトイもある!」

桃「けど、ツモ切ったんだよね!」

たろう「ソウズ2種類のトイトイは厳しいからね。ソウズの切り遅れも怖いし。

あと、こういう『2トイツ+リャンメンに縦のフォロー牌』の仕掛けてのイーシャンテンの構えでは、リャンメンフォロー牌を切ってもロスは少ないんだよね」

桃「この牌姿で言うと、を切っても損するのはそのものだけで他のシャンポンの受け入れは減らないし、むしろを先に切っておくことで、」

桃「シャンポンが鳴けたときに、」

たろう&桃『ソバテンを避けることが出来る!!』

たろう「どうしてもアガリが欲しいからと言って、ブクブクに構えるだけが戦法じゃないんだ!っていうことが、寿人さんの打牌から分かるね!すごい!!」

桃「そして白鳥さんからで出アガリ。白鳥さん…次回こそは…」

たろう「もうこの点差では、白鳥さんはある程度攻めないと仕方ないもんね。そしてオーラスだ。」

たろう「アガリトップの寿人さんは、」

たろう「に続いてもポン。ここで切ったのは、」

たろう「だった。」

桃「平面だと引きでリャンメンになるからピンズカンチャンの方を残した方がいいんだけど、下家の内川さんが第一打なのよね。第一打2や8の場合、3や7を持っている可能性がグッと下がるからに狙いを定めたんじゃないかな。これも瞬く間に判断するんだからすごいよね。」

たろう「ただここで…」

たろう「丸山さんのリーチが来る!ツモって一発か裏1なら逆転トップ!内川さんや寿人さんから直撃なら2着になるリーチだ!」

たろう「この渾身のリーチを受けて、」

たろう「寿人さんはオリを選択。満貫を打ったら3着転落。それだけは避けないといけないし、満貫までならツモられても自分のトップ。も通っているし現物は多いから、ここは無謀な勝負を避けた格好だね。リーチがかかる前にを逃がしておいてをキープしたのも、手牌の守備力を高める好プレーだね。」

桃「このあと、内川さんの手も難しかったよね。」

桃「内川さんも丸山さんに満貫を打つと逆転されちゃうし、満貫ツモなら2着。オリを選択したんだけど、ここで危険牌だらけになってしまった。」

たろう「内川さんは、」

たろう「を切った!これは、自分目線でドラのが2枚と赤が2枚見えているから、丸山さんが条件をクリアしているならタンピン系の手だと読んだんじゃないかな。そして、1枚通れば3巡耐えられるのも大きい。」

桃「ここはリーチ宣言牌とはいえ、のワンチャンスでを打っても全く不思議なかったと思うわ。ファインプレーだね。」

『ツモ』

たろう「丸山さんがツモった!」

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