狙うは勝負を決める高打点! 近藤誠一の海よりもスケールの大きな麻雀【Mリーグ2020観戦記2/23】担当記者:危険な鬼太郎

を切ってでの高目タンピン三色ドラ1のヤミテン。ソウズの場状が良く、は他家から切ってもらえやすそうだ。どうせヤミテンにしても出る牌は大体だろうし、ヤミテンのままをツモってもタンピンツモ三色ドラの跳満ツモの1300-2600はしょっぱいが仕方ないか。

を切ってメンタンピン赤の三面張リーチ。マンズの場状はそこまで良くはないがこちらとて天下無敵の三面張。何枚かは絶対に山に残っているので三面張リーチを選択する打ち手も何人かいそうだ。

しかし近藤は規格外の…。

を切ってののタンピン三色ドラでのリーチ宣言。解説の金太賢プロはさも当然かのようにこのリーチをスルーしていたがこれも異質な選択。

ヤミテンでを捕らえる道ではなく、

リーチしてを捕らえる道を選んだ訳だ。近藤の主張としては

「ソウズの場状が良いし他家の足止めをすればこんなぐらいは簡単に引けるだろうし、ヤミテンにしてを捕らえての8000点やツモっての跳満じゃ余りにも安すぎる。ここはをツモって裏1の倍満でこの半荘を決めに行く」

という覚悟のリーチだったのではないだろうか。

実際には山に3枚もいたが近藤のツモ巡にはおらず流局。ヤミテンにしてたら恐らくを他家から捕らえられていたし、が自分のツモ山にいたので三面張に受けていたらツモっていたが、近藤らしいリーチだと思った。

東4局 親・亜樹  ドラ

もう近藤が高打点の聴牌しか入れない。

カンを引き入れての

の高目で三色の聴牌。

これを完全安全牌が無く、止むを得ず真っすぐ手を進めた松本から高目のを一発で捕らえる。

 

リーチ一発ピンフ三色の8000を松本から捕らえた近藤。この男は本当に恐ろしい。

聴牌する手全てが全て高い手ばかり。もちろん近藤がそういう手組をしているからこそ高い手を聴牌しているわけだが、何回も聴牌してここまでアガリを拾いきれるものなのか…。

高い手を見事にすべて決めきった近藤は不調に喘ぐフェニックスに、待望のトップを持ち帰ることに成功した。

残り10戦でこの微差の点差ならば100ポイントオーバーのポイントを持っているサクラナイツですら敗退の危機がある。

安全にMリーグを楽しめるのはアベマズサポーターぐらいなものだが、アベマズの松本もポイントランキング1位の寿人を抜きに来ると思われるので、そっちの方の争いも楽しみだ。

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