リーチ超人がリーチを打たずにトップを決めた！ 村上淳、多井隆晴が魅せた守備を意識しながら勝つ麻雀【Mリーグ2020観戦記３／９】担当記者：危険な鬼太郎

役牌のを暗刻にして待ちの聴牌を入れる。あの時を手放していなかったら…現物のを切ってのカン待ちの聴牌になっていた。それとはえらい違いだ。

茅森と村上のマンズの引き合いになったもののここは

村上がドラのを力強くツモっての役役ホンイツドラドラの跳満！3000－6000。村上の綺麗な手順が生んだ物凄く綺麗な最終系。

日本一リーチの発声が大きく世界一手順にうるさい男の、見事なアガリになった。

東4局　親・多井　ドラ

多井が物凄い手牌からをポン！

打でカンのホンイツ、7700の聴牌を入れる。の対子落としから村上同様露骨にホンイツ進行を見せる。

普通はこの手牌だと手牌の変化を見ての打としてのカンに受けて手牌の変化をみたいが、この巡目だとカンを他家が打ってくれるかもしれない。それだけ早い巡目のホンイツ聴牌。

しかし現実に多井の河にはもうソウズのが河に余っていて、誰も多井に対してソウズを打ち出してこなかった。それだけ多井の仕掛けには信頼度がある。

の対子落としをしてホンイツ臭く、をポンして打だと誰も親の多井と戦う気がしないのだ。

ここで危ない打牌を見せたのが茅森。

手牌の中に安全牌が無くなりここで初牌の打ち。

この茅森の打ちは私にはとてもらしくない打牌に見えた。確かに多井の捨て牌を見ると確実にホンイツとは断定できず、またの対子落としをしているのではトイトイにアタリにくい牌ともいえるが…。

もし多井にをロンと言われてしまうとホンイツなので確実に高い。なのでここは暗刻の打や筋のが良いと思った。

しかし茅森は引かない。

ここでも完全安全牌が無いので初牌の打として、聴牌料の確保に行く。

これが点数を持っているチームと持っていないチームの明確の差。茅森とてアベマズほどポイントを持っていたら、万が一にも多井に放銃しないように慎重な打牌選択をするはずだが、現状7位で卓内でもラス目なので聴牌料を取りに向かっている。

そして攻め続けて茅森は聴牌を入れたが…。

2枚切れのカン待ちではダブは切り切れず…。またもや多井に危険なを切って回る。多井に振り込みたくはないが、ラスは引きたくない。そういう思いが聴牌への誘惑を強くさせる。

ここで多井に手替わり。

ここで先ほど通したノーチャンスのを切ってとダブのシャンポンに替える。正直どちらも通りそうだが、茅森が押しているので多井はかなり慎重だ。

これに放銃してしまったのが茅森。

この打は少し甘い一打に見えた。残りツモ回数が1回でしかも多井の最終手出しが。多井は自ら周りの牌を持っていると宣言している。

茅森が物凄くトップを獲りたいが故に放銃してしまったのは痛いほど分かるが、この牌だけは我慢してほしかった。

多井がホンイツドラ１の12000のアガリ。さすが連帯率1位の男だ。安定感が違う。

多井が見事な安定感を見せながらオーラスまで進行させるものの、オーラスでは

村上が見事に逆転トップのツモを決めてトップを奪取した。

どのチームも残り2試合となりやる事が明確になった。果たして木曜日と金曜日に笑う事になるのはどのチームになるのか。全くわからない。