水平線の先に待つのは未来への航海か、過去への後悔か…船長・小林剛、一世一代の大勝負【Mリーグ2020観戦記3/12】担当記者:真中彰司

やれることはやった。粘り強く戦い、相手を苦しめたその実力は他チームから恐れられた。

確かに手は尽くしたはずだ。それでも届かないものが、確かにそこに存在した。

何度でも崖っぷちから甦り、熱き不死鳥を見せてくれた千両役者・近藤誠一

彼もまた、最後まで堂々と戦い抜くジェントルマンであった。

近藤は、うっすらと目に涙を浮かべているように見える。

勝負所での頼もしい連闘、そして大逆転の倍満ツモ。Mリーグの歴史に残る大活躍だった。

そして小林は、清々しい表情でインタビューに応じる。

個人成績3位、ラス回避率1位。申し分ない成績だが、チームとしていまいち波に乗り切れなかった。

徹底した合理的思考と、鉄のメンタルを武器に、来季の復活を誓った。

試合終了直後に背後を振り返る小林。

このとき、小林の目には何が映っていたのだろうか。

仲間の顔か、過去への後悔か、はたまた未来へ向けての航海計画か。

その真相は彼のみぞ知るところ。Mリーグ2020、レギュラーシーズンは、これで終わりを告げた。

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