“二つの最終決戦”
Mリーグ2020最終節の
注目ポイント【3月12日】
大和証券Mリーグ・レギュラーシーズンは3/12に最終日を迎える。この日を戦うのは昨シーズンのファイナルに勝ち進んだ4チームだが、今シーズンは2チームずつが対象的な立場に置かれることとなった。
3/12「KADOKAWAサクラナイツ vs 渋谷ABEMAS vs セガサミーフェニックス vs U-NEXT Pirates」
1位・渋谷ABEMAS対2位・KADOKAWAサクラナイツ。
7位・U-NEXT Pirates対8位・セガサミーフェニックス。
この日戦うチーム間には、明確な対立構図がある。「二つの最終決戦」と題し、この日の展望を紹介していく。
まずは、セミファイナル進出を目指す2チームについて。
■8位・セガサミーフェニックス -312.1pt
セミファイナル進出ボーダーとなる6位・TEAM雷電との差は101.6pt。1試合で100ptオーバーの大勝でもあれば話は別だが、基本的には「連勝条件」と考えていいだろう。
■7位・U-NEXT Pirates -281.1pt
パイレーツと雷電の差は70.6pt、フェニックスよりやや条件は緩い。とは言えこちらもトップ1回、2着1回が突破に必要な最低ラインと言え、厳しい条件であることに変わりはない。
パイレーツ、フェニックス共に、やることは一つ。ライバルを蹴落とし、ターゲットとなる雷電を上回れる位置までポイントを稼ぐだけだ。そのためには、普段ならしないような無茶をする場面も出てくるかもしれない。
しかし、勝負は2チームだけでは決まらない。もう一つの最終決戦が、トップがほしいパイレーツ・フェニックスの前に大きく立ちはだかることになる。ABEMAS・サクラナイツの首位攻防戦、そしてMVP争いだ。
■2位・KADOKAWAサクラナイツ 457.9pt
サクラナイツは終盤戦の猛チャージによって、ポイントを457.9ptまで積み上げた。ここまでくれば、狙うのはレギュラーシーズン1位通過。現在首位の渋谷ABEMASとは168.4ptとやや差は開いているが、直接対決だけに、逆転は十分可能。
また、内川幸太郎は現在個人成績2位、首位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人とは64.8pt差。これは44800点のトップでクリアできる数字だ。MVP獲得のため、初戦はトップ取りに燃える内川の出場が確実視される。3連勝中のサクラナイツのエースは、下位2チームが越えなくてはならない壁だ。
■1位・渋谷ABEMAS 626.3pt
年明け直後から首位を快走し続けてきたABEMAS。チームの目標はシーズン優勝だけでなく、レギュラーシーズン・セミファイナル・ファイナルを全て首位で制する完全優勝だ。そのためには眼下の敵・サクラナイツをどうしても叩いておかなくてはならない。
パイレーツ・フェニックスが苦しい条件で戦う中で、条件戦が得意だと豪語する「最速最強」多井隆晴が出てくるならば、これほど厄介な存在はない。ただ、状況次第ではサクラナイツのトップを阻止するため、どちらかのチームを押し上げるような選択も見られるかもしれない。
パイレーツとフェニックスはトップ取りに全力を注ぐはずだが、ABEMASとサクラナイツがそれをみすみす許すはずがない。下位2チームが上位陣から返り討ちに遭えば、それはすなわち雷電のセミファイナル進出を意味する。
いずれにしても、まず注目すべきは初戦。そこでの結果が、レギュラーシーズンの最終順位を大きく左右することになる。誰が出てくるのか、そして結果はどうなるのか。第1回戦の第1打から、目が離せない。
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