「リーチ」
黒沢がテンパイだ！
「チー」
をチーして前原も追いついた！
黒沢の待ちは
。前原の待ちは
。
アガりたい。
その気持ちは二人とも同じだ。
だが、待ちが違っているのなら、アガリが出るときは一人。
「ツモ」
アガったのは、
前原だ！
渾身の
ドラ3、2000-4000！
今シーズン何度も逆転劇を繰り広げてきた「奇跡のヴィーナス」黒沢咲。この試合も懸命に食い下がったが、この親落ちで事実上、チーム雷電のファイナル進出への道は厳しくなってしまった。
昨晩、雷電ユニバースの方々は悔しい思いをしたと思う。
それは、もちろん雷電の選手たちもだろう。
そして、
見届けました。麻雀の厳しさとこの場にいないというかこの場にいられなくしてしまった自分の情けなさが身に染みるなぁ
— 朝倉康心/ASAPIN🐴 (@asakurapinpin) April 29, 2021
麻雀は、勝者が決まる瞬間も素晴らしいけど、敗者が決まる瞬間もドラマがあり美しいですね。
Mリーグセミファイナルは明日が最終日。
見届けましょう！— 魚谷侑未 (@yuumi1102) April 29, 2021
Piratesやフェニックスの選手、ファンもまだ悶々とした悔しい気持ちが残っているのではないだろうか。
どんなに麻雀が強くても、負けない人はいない。
今日、この親が落ちても、「はい」と大きく返事をして最後まで美しく戦った黒沢に「敗者となってしまったときの、あるべき姿」を見たように思う。
日ごろ、ついネット麻雀での負けが混むと落ち込んだりイライラしたりする、そんな自分を顧みて、恥じた。
そして、麻雀の悔しさは、麻雀でしか晴らせない。
それぞれのMリーガーも、過去に何度も悔しい想いをして、それを乗り越えてMリーグの舞台に立っているはずだ。
今シーズン敗れてしまって悔しい想いをしている推しチームの選手を、来シーズンまたしっかり応援したい、そう思った一半荘であった。
さて、試合に戻ろう。
勝負所で烈火のごとく強烈な一撃を決めた前原。このままトップは堅いかと思われた。
南3局も、直前に打たれた
をスルー。対面の黒沢が国士模様で、端牌に頼る仕掛けは不安定と考えて、大トップ目での仕掛け倒れは避けた格好か。
この手がまとまらない中で、
親の日向も直前のをスルーしてテンパイを入れる。
鳴かなくても、ピンズ部分は
が計残り6枚。門前で作り上げての打点を見た選択だ。
ほどなくして黒沢からが出て、タンピン赤ドラ、12000をアガって日向が前原に迫る。
南3局1本場は、
日向がカン
を早々と
の形でチーをするも、
前原が場に薄い
を引き入れてリーチ敢行。勝負を決めに行く。
前原が一発で持ってきたのは、
だった。
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