村上淳プロは
データに真摯だった
Mリーガー村上淳プロとは彼が学生時代からの付きあいがありますが、麻雀に対して変態的に真摯でした。
自分の対戦成績をすべて記録しており、研究や反省の資料にしたりあるいは励みにしていたようです。
プロになるずっと前からこれをやってたんだから、当時としてはオタクにもほどがある。
麻雀打ちは、気になったゲームはメモしても、平凡な出来事や結果はスルーする事がほとんどでした。
新人プロが詳細な記録を採っても、興味を持ってくれる読者や編集者はいませんからね。
かく言う私も記録は無し。
でもデータの重要さは多少理解してて、麻雀の単行本を出す時に通ってた東風戦の店のデータを100回分掲載した事はある。
店が記録を採っているのは知っていたので、編集者が貰って来たんです。
でも何か分析したワケでも無いんですけどね。
そんな技術は私も編集者も持ってませんから。
今の時代では100回はデータと言うには1ケタ以上少ないですが、当時はあまり重要視されてませんでした。
村上プロには、若い頃から私の店用のブログを書いて貰っていましたがこれが好評。
正確なデータの量が多いので、月々の好調や不調が大きく変動しても、トータルではそんなに数値は変わらない。
○ツイてれば勝てるのでツキは大事に。
○自分の欠点を無くし長所を伸ばす。
○努力すれば報われる。
間違いも正解も含めて役立つ結論を引き出すのは難しいですが、その事実を知る事も大事。
村上淳プロの姿勢を見習って、若手プロが自分の正確な記録をつける事が浸透したのは、大きな貢献です。
結果的にトッププロに成長する人もいれば、別の進路を見出すのも立派な決断ですからね。
「親方、今のプロの牌効率に関する知識はすでに最高の域に達してると思います」
○かつては牌が縦に伸びそう、横に伸びそう。
○マンズのヤマを掘り当てた。
などと言われる事が多かったんですが、とりあえず証明できる事を突き詰めようと言う姿勢。
○ツイてる時は牌がこう来ることが多くて、こう来た場合はツイててる。
やかましいわい!
この時間と頭脳をを再現性のある問題にシフトする効果は大きい。
村上プロと言えばリッチの多用が有名ですが、本人いわく
「チートイツは常に考えてます」
これも重要だと思います、と言うか私の好みですが。出現頻度の低いチートイですが、組み合わせゲームの基本の一つ。
浮き牌の1枚がトイツになるのとターツになるのは確率が違う。
さらにアンコになるのとシュンツになるのも大きく違う。
配牌からトイツを意識してれば雀頭の取り損ねが減る。
亜リャンメンよりも8枚待ちリャンメンが増える。
3トイツはクズな事が多いですが、メンツ手に向かって1組ほぐすのか、トイツ手狙いかの分岐点の遭遇に対応しやすい。
リーヅモの基本はメンツ手ですが、独立3トイツはチートイよりも悪形が多い。
4トイツになったらチートイを意識するのは一般的ですが、配牌から意識する習慣があれば取りこぼしが少なくなるし、取りこぼしに気付くでしょう。
村上淳プロは若手時代小林剛プロ鈴木たろうプロたちとオカルトバスターズなるグループを結成して誌上で活動していた。
ミッションは名前の通り。今年の最強戦に揃って登場するのも見どころの一つかと思います。
コロナで長引く
不動産トラブル
私の店のお客さんや、長い付き合いの麻雀仲間には不動産業者もいる。その1人が言うのには、
「大家は今地獄だね。保証金が返せなくて、あっちこっちで裁判沙汰になってる」
知ってます、私も渦中ですから。
「でも不思議な事に土地の値段は上がってんだよな」
それは知りませんでした。
土地価格には何の縁も無いんですが、その上物である賃貸物件のトラブルには巻き込まれっ放しです。
これも聞いた話で確証はありませんが、コロナの休業補償を悪用した詐欺が横行してるとか。
特に飲食店の休業補償は、店や会社の規模が小さいと、休業したほうが収入が増える。
で保証金を受け取りながらこっそり営業したり、廃業した店の名義を使って他人が保証金を受け取ることもある。
やはり50年来の麻雀仲間の金融マンは
「コロナ関連の事業者への貸付金を返すつもりが無いのに目いっぱい申請してる人がいっぱいいる」
雀荘は飲食店とは一見関係無いように見えますが、飲食店の許可を取得してると、休業補償の対象になる。
実は私の店も許可を取ってる店があるんですが、それは考えた事が無いです。
長く休業した飲食店の中には、大金を手にした人もいるそうですが、休業明けに、お客さんに戻って来て貰う自信はない。
なので苦しいながらも、バイト君たちの協力しながら何とかやってます。
大家さん元大家さんとの家賃などの条件交渉は続いてます。