麻雀プロが本気で麻雀AI・NAGAに学んでみた~ 第2回「仕掛けた手の押し引き」

さて、前回の記事では、NAGAの強烈なリーチ判断について紹介した。

自分がトップ目でも、平和ドラ1クラスの聴牌であれば
勇気を出して攻めていくのがNAGA
では、今度は自分の打点がもっと下がったらどうするの? という点について考えていこう。

本日のテーマ「仕掛けた手の押し引き」

<ルール>
完全順位戦の東南戦で、トップから90-45-0-▲135のポイント配分。
要するに、「ラスが大ダメージ」「素点が無い」というのが
大きな特徴と思っていただいて差し支えない。Mリーグの逆である

 

東二局のフラット。
この【9ピン】を仕掛けて、1000点の早アガリか、あわよくばの混一色移行を目指してポン。

NAGAとしても若干ポン寄りだが、そこまで差がない程度とのこと。

そして..

2000点(リーチ棒含む)の愚形聴牌に辿り着くも、西家からリーチを受けた場面。
リーチ者の河が中々にド派手だが、自分は聴牌。

Q1. この聴牌、押すべきだろうか?

・残り筋本数は8本
・ドラの【北】は切られている
などが推し引き判断に影響しそうだが・・・

A1. NAGAの選択:オリ!

このように、NAGAとしてはいくら聴牌とはいえ
愚形の低打点で押し返すのはやや損という判断だ。
さらに言えば、残り筋8本とはいえ【2マン】はその中でも関連パターンがかなり多く、
通常の1/8以上の放銃率と言えるだろう。
そのような危険牌を切る場合には、「相応のリターン」が必要との判断か。

では、「相応のリターン」とはどれぐらいの手牌価値を指すのだろうか?
以下、順番に見ていってみよう。

 

Q2.  打点1000点/良形聴牌の場合

A2. NAGAの選択:オリ!

良形であればプッシュ推奨になるかと思いきや、オリ推奨とのこと。
勝率が上がれども1000点で【2マン】クラスの危険牌は厳しいと。

 

Q3. 打点2000点/愚形聴牌の場合

A3. NAGAの選択:ややオリ!

今度は打点を2000点に上げてみた。この場合はやや競ってはいるもののややオリ推奨。
画像からも、1000点と2000点の間にそれなりの評価の差が見て取れるのも面白い。

 

Q4. 打点3900点/愚形聴牌の場合

A4. NAGAの選択:プッシュ!!

今度は3900点にアップグレード。この場合は大幅にプッシュ推奨に転じた。
自分の手牌価値を大きく評価するのが「打点」である、ということを再確認できた。
3900点はNAGA的にも超勝負手の様で、中々オリを選ばせてくれない。
聴牌してしまったら観念してリーチと戦うのがおススメだ。

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