速攻!妙技!執念!落雷!「マーメイドと3人のデコ出し」が織りなす新年Mリーグ劇場【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Tue】

速攻!妙技!執念!落雷!

マーメイドと3人のデコ出し

が織りなす新年Mリーグ劇場

文・アホ東大(院)生【火曜担当ライター】2019年1月8日

 

新年あけましておめでとうございます!!!!

今年もキンマweb、Mリーグに携わる方々の応援を是非よろしくお願いします。

私はMリーグ観戦記2回目なのですが、読んでくださる皆さんに楽しんでいただきつつ、書いている自分も楽しめるような記事をつくりたいと思います。

月並みですが、私と同じく麻雀好きの皆さんは、年末年始はどのようにお過ごしだったでしょうか?

私の話になりますが、年末年始は祖父母の家に帰省しており、「ド」が5つ付くくらいドドドドド田舎なので近所に麻雀を打てる場所がありませんでした。そんな私は、Mリーグロスに蝕まれていました。

そしたら2日に新春オールスター麻雀大会2019(AbemaTVで無料視聴可)がやっていて、ゴロゴロしながら見ていたら、熱いドラマがあり新年初泣きをしてしまいました。

ご覧になっていない方もいると思うので詳しくは書かないですが、麻雀って見ているだけでも感動できるんですよね。そんな麻雀に心躍らされた年始でした。

ごめんなさい、オチはありません。

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では新年Mリーグ2日目、Mリーグ通算99試合目の第1試合に焦点を当てていきたい。

第1試合は、

滝沢和典(風林火山)

萩原聖人(雷電)

朝倉康心(パイレーツ)

魚谷侑未(フェニックス)

の対決だった。

まず試合が始まる前に驚いたのが滝沢、萩原、朝倉の男性陣3人が前髪を上げているではないか。そこから3人の意気込みが感じられた。ヘアメイクさんの意気込みかもしれないが。

「白雪姫と七人のこびと」風に言うと、「マーメイドと三人のデコ出し」のこの半荘は、東1局の魚谷のアガリから始まる。

東1局0本場 ドラ

魚谷は赤なし、ドラ孤立のこの配牌から3巡目にをあっさり重ねる。

4巡目に打としたところから、のターツを落としていくと思いきや、打の後にを残して、ツモ切り、手出し。この選択は、

①ターツがすでに足りていて、が朝倉に現物、親の滝沢の5巡目にが切れているからの安全度が比較的高い。

②この時点で、マンズが場にほとんど切られておらず、将来的に場に高くなり、危険度が比較的高い。

解説の園田もよく言っているが、麻雀は小さな得を積み重ねるゲーム。

最序盤では自分の攻めだけを考えて、安全度の比較をどうしても怠りがちだがここでしっかりと安全度の選択をしていく魚谷。彼女にしてみたら当たり前の選択であろう。

その後さらにを重ね、ドラ暗刻にして滝沢から満貫出アガリ。

現在、最下位に沈んでしまっているフェニックスの復活に向けて、マーメイドは快調の泳ぎ出しになった。

東2局も魚谷のリーチ、ピンフ、ツモ、ドラ1の1300-2600のツモアガリで、さらに他者とのリードを広げ、泳ぎ続けていく。

 

東3局0本場 ドラ

チーム雷電・萩原が、この海底に眠るお宝を引き上げたかのようなゴージャス中張牌デラックス配牌をもらう。

 

そして、6巡目にテンパイ。

ドラのシャンポン待ちか、間待ちに取る選択肢があった。萩原は、仕掛けを入れている親の滝沢の捨て牌にあった間待ちを選択。

その後、マンズの染め手に向かっていた滝沢のこの手牌からツモ切られたを捉え、萩原、満貫のアガリ。

ここは園田が解説しているので割愛するが、ドリブンズ・園田賢の解説は、全体を通して非常に論理的で理解しやすいので、普段記事しか読む時間がない方もぜひ園田の解説を聞いてみてほしい。

滝沢はこの時点で7700点持ち。大海原を航海中の武田軍の船に、強烈な雷が落ちることとなった。

東4局では、魚谷1人テンパイ、朝倉1人テンパイと流局が続き、静かに局が進行していく。そして、東4局と打って変わって南場に入ってからは、海は大きく荒れていく。

南1局2本場 ドラ

苦しい展開が続いている滝沢、8巡目に2枚切れの間待ち先制リーチ。

ラス目の親番ということで、点数状況的にも3者は向かいづらい。

そして、ここに朝倉が食らいつく。この手牌に引いてきたを残して、打

この選択は、

を引いたとしても、自分の目からが5枚見えで、待ちでは勝負の分が悪い。

②孤立牌として考えても、5巡目に萩原が手出し、親の滝沢は手出しリーチと周りのソウズよりのほうが魅力的。

次巡に残したをくっつけて、アガれば滝沢にほばラスを押しつけられる待ちリーチ。

攻撃的な残しが功を奏したが滝沢、朝倉両者アガリまでは届かずに流局。

南1局3本場では、滝沢が、安全牌が全くなく真っ直ぐ手を進めた魚谷から7700は8600をアガる。

4本場も滝沢がツモアガリ、全員2万点台の誰がトップを取ってもおかしくない状況に。

おそろしきかな、武田軍の船が転覆することはないのだろうか。

ここから滝沢が1度ツモアガリ、滝沢と朝倉2人テンパイの流局を1回はさみ、再び親の滝沢のリーチ。

ここで、滝沢のリーチラッシュを止めたのは、大海賊・朝倉だ。無筋の、2枚切れのドラを切り飛ばし、赤1をツモアガリ。朝倉一人3万点台に。

南2局0本場 ドラ

先ほどパイレーツらしい軽快なアガリをした朝倉が3巡目のリーチ。

アガリに手を伸ばしかけたかのように思えた。しかし、そこに待ったをかける男、萩原。すぐさま6巡目にテンパイ。一発で朝倉から12000を仕留める。

本日二度目の落雷は、海賊が受けることとなった。

少し不格好に倒された牌も雷のように見える。

南2局1本場、「青い珊瑚礁」ならぬ、赤い珊瑚礁ばりのこの配牌をもらい受けたのは、大海賊・朝倉。

ここまで育て上げ、ダマ12000を東場から順調だった魚谷から直撃。寡黙な海賊にマーメイドが捕らえられてしまった。

南3局は、巻き返しを狙う魚谷が7巡目にこのテンパイ。もちろん先制リーチに行き、待ちも十分良い。

しかし、ここにも待ったをかける滝沢が現れる。無筋のを切り飛ばし、追っかけ一発ツモ。

南4局は、アガれば1着の萩原がこの雷電らしいアガリ。

最後に萩原が三度目のあまりにも大きな稲妻を卓内外の全員に落とし、終了。

萩原聖人 1位 +65.6

滝沢和典 2位 +7.8

朝倉康心 3位 −16.9

魚谷侑未 4位 −56.5

麻雀では、熱い逆転ドラマが生まれるときもあれば、生まれないこともある。

どういう展開になるかは誰にも分からない。そこに見ている者は心躍らされる。

しかし、ドラマと違って卓を囲む4人全員が主役であるのが麻雀の良いところである。

戦っている選手にとって良い結果が出なかったとしても、観戦している者の心が躍らされる場面はたくさん転がっている。

これからも21人の主役達を応援しながら、観戦記事を書いていきたい。

 

アホ東大院生
22歳。麻雀プロでも天鳳高段位でもないが、とにかく麻雀観戦が趣味。