将棋vsボクシング!
最強への切符を懸けた
異種試合、
ボクシング勢を粉砕した
将棋棋士・鈴木大介の剛腕
【決勝卓】担当記者:東川亮 2021年5月15日(土)
麻雀最強戦、著名人最強決戦。
各ジャンルで実績を残し広く世に知られた「著名人」の最強を決める大会だ。
今回は将棋勢とボクシング勢が多く名を連ね、決勝も「将棋vsボクシング」の構図となった。
元プロボクサー・亀田大毅。
A卓ではその経験を生かし、要所要所で一撃を決めてトップ通過。
ボクシングに引き続き、麻雀でも最強となれるか。
漫画家・森川ジョージ。
麻雀最強戦には3年連続での出場、堅実で打ち回しで2年連続の決勝卓進出を決めた。
ファイナル進出へ、3度目の正直を狙う。
俳優・やべきょうすけ。
B卓では劣勢の状況を大明カンからひっくり返し、1位通過を決めた。
決勝卓でも独自の打ち筋で勝利をつかめるか。
将棋棋士・鈴木大介。
本大会の大本命と目された2019年の麻雀最強位は、B卓で敗退寸前のところからドラ待ちカンチャンリーチを豪快にツモって逆転突破。
昨年のファイナルで敗れた多井隆晴にリベンジするため、ここは負けられない。
東家:亀田 南家:鈴木 西家:森川 北家:やべ
開局から流局が3局続いた、東3局3本場。
供託も2本あり、最初にアガリを決めた者がポイント面でも精神面でも優位に立てそうだ。
その局面で、鈴木に四暗刻イーシャンテンというとんでもない手が入る。
最初の一撃でワンパンチKOすらあり得るかもしれない。
先制は亀田、役なしとはいえリャンメン待ちリーチ。
山にはこの待ちが5枚も残っていた。
鈴木も追いつく。
引きで四暗刻にはならなかったものの、
のシャンポン待ちでリーチをかけた。
ツモればリーチツモ三暗刻ドラのハネ満だが、
山にはが1枚きり。
圧倒的に亀田有利なめくり合い、亀田が引いた一発目は・・・・
まさか、そんなところにがいようとは。
リーチ一発ドラの満貫。
本場に供託リーチ棒を加えて11900点、ハネ満クラスの加点に成功した。
亀田としては、踏み込んだところに強烈なカウンターを食らってしまった格好だ。
鈴木ペースで進むなか、南1局1本場では亀田が先制リーチを打つ。
これをアガって追撃態勢を整えたいところ、待ちは山に残っていたのだが・・・
ツモれず流局。
ファイターらしく腕を振っていく亀田、しかしその攻撃はむなしく空を切るばかりだ。
南1局2本場、やべが待ち、一盃口になる高目なら満貫確定のリーチを打つ。
もちろん亀田がオリられない。
そこへ絶好のペンを引いてテンパイ。