追うときは大胆に 追われるときは慎重に 難しいリーチ判断を丸山奏子はどう乗り切ったか【Mリーグ2020セミファイナル観戦記4/13】担当記者:ZERO

追うときは大胆に

追われるときは慎重に 

難しいリーチ判断を

丸山奏子はどう乗り切ったか

文・ZERO【火曜担当ライター】2021年4月13日

季節は冬から春に変わっていた。
一ヶ月の時を経て、セミファイナルが始動したのだ。

--長い。
毎年書いている気がするが、レギュラーシーズンからセミファイナルに移行する空白の期間があまりにも長く感じてしまう。

パチンコ屋や雀荘のオーナーに聞いたところ、コロナによる休業で一番怖いのは瞬間的な売上げを失うことではなく、常連の足が遠のいてしまうことだと言う。
それと同様に、残留争いで大きく盛り上がったMリーグ熱がいつの間にか冷めてしまったファンも多いのではないだろうか。

各チームの都合など、運営の知られざる事情などがあるのだとは思う。

しかし、たとえばアメリカの大リーグ(野球)では、レギュラーシーズンが終わって翌々日にはポストシーズンに突入する。日程によっては翌日になってしまうチームもあるとか。

日本のプロ野球でもポストシーズンまでの空白の期間は約1週間だ。
(それでも長いとファンは言う)

そしてポストシーズンはあっという間に終わってしまう。
Mリーグもセミファイナル各チーム16試合、ファイナル12試合の電撃戦。
来月の中頃にはチャンピオンチームが決まっているのだ。

長かったレギュラーシーズンと比較すると、本当に一瞬である。
麻雀で言うと15巡目までレギュラーシーズンで、16.17巡目がセミファイナル、18巡目がファイナルにあたる。

一番盛り上がる最終盤のめくり合いの場面で1ヶ月お預けを喰らうようなものだ。

最高潮に盛り上げるためには、レギュラーシーズンの残留争いの熱が冷めやらぬうちにポストシーズンに突入させる必要があると感じる。

新規ファンは麻雀の魅力を忘れてしまうし、私自身も歳のせいか多くのことを忘れてしまった。

ついさっき

「今夜のPiratesの先発はどこかのぅ?」

と、縁側でお茶をすする爺さんみたいに呟いていたのだ。

私のような忘れっぽい方のために、本編の前に軽く復習をしておこう。

レギュラーシーズンでの最終成績がこう。↓

U-NEXT Piratesセガサミーフェニックスが敗退となり、残った6チームのポイントが半分に。↓

この状態でセミファイナルが始まったのだ。
渋谷ABEMASサクラナイツによる2強の様相を呈しているが、全てが直接対決と言えるし、ファイナルでさらに半分になることを考えると、全くもってセーフティにはならない。

そして昨夜(月曜日)の成績を加味したのがコチラ。↓

各チームがつば競り合いを始めたといったところで、大きな動きはない。

それでは復習を終えて本編にいこう。
最後にオマケもあるので、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

4月13日 1回戦

東家 前原雄大KONAMI麻雀格闘倶楽部

南家 丸山奏子赤坂ドリブンズ

西家 瀬戸熊直樹TEAM雷電

北家 松本吉弘渋谷ABEMAS

 

東1局 刹那の神選択

打牌リズムの良い松本の手が、珍しく止まった。↓

前巡に染め手(チンイツホンイツ)を狙いつつも【赤5マン】を使ったメンツ手も睨んで1枚切れている【中】を切っている。

そしてツモってきたのが【8ピン】

ここで何を切るか。
ホンイツメインの打【赤5マン】か、それとも【赤5マン】を残した打【發】か。

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