熱論!Mリーグ【Thu】
負けるのは嫌なので
攻撃力に極振り
したいと思います
作・沢崎誠
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年3月5日
パイレーツとドリブンズの直接対決で大きく盛り上がる終盤戦。
しかし、フェニックスの独走を止めようと上位陣も必死だ。
1戦目のメンバーは以下の通り。
セミファイナルへ向けて持ち越しポイントが欲しい3チームと、8位の風林火山。
これでレギュラーシーズン最後の登板となる選手もいるだろう。
「負けるのは嫌なので攻撃力に極振りしますよ」
そこで輝いたのが、Mリーガー最年長・沢崎誠。
大の負けず嫌いの沢崎は、最高得点記録を魚谷に抜かれ、個人首位も奪われ、チーム首位もフェニックスに抜かされてしまった。
KADOKAWAのアニメ
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」
とは全く真逆の精神で対局に臨んでいるようだ。
第1ツモでが重なり、から切り出す。
役牌を残しつつ、あくまで目立たない自然な切り出し。
佐々木からが打ち出されても…
「そんなものに飛びついてもねぇ…」
微動だにせず。まるで不動明王のようだ。
あくまで自然に、ツモに合わせて形を決める。
が重なって、ホンイツが見えてきた。
ここで瀬戸熊から2枚目のが打ち出される。
見送るわけもなく、当然のポン!
ホンイツの形が出来たところで、タイミング良くが打ち出されてテンパイに取れた。
いわば必然のテンパイ。が鳴けた時点で、沢崎はこの局のアガリを確信したはずだ。
河が全くホンイツに見えないのも怖いところだ。
字牌から切り出しているため、でのロンアガリも十分に見込める。
必然のテンパイの先にあるのは必然のアガリ。
当たり前かのようにをツモりあげ、満貫に仕上げた。
しかし、これだけで終わるはずが無い。
一度アガリ出したら止まらない。それが沢崎の恐ろしさだ。
東2局も配牌で鬼のような2シャンテン。
何の苦もなく、たった4回のツモでカンの5200テンパイ。
だが、リーチはかけない。