徹底したドリブンズ包囲網 園田は抜けることができたのか【Mリーグ2021観戦記2/24】担当記者:ZERO

徹底したドリブンズ包囲網

園田は抜けることが

できたのか

文・ZERO【木曜臨時ライター】2022年2月24日

【第2試合】

東家:萩原聖人TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:魚谷侑未セガサミーフェニックス
西家:堀慎吾KADOKAWAサクラナイツ
北家:園田賢赤坂ドリブンズ

2/22 火曜日、ドリブンズは崖っぷちに立たされていた。

ボーダーラインから300pt離されていて…

先発村上がこの点棒状況。残り11試合となるこの半荘でラスをひいては相当苦しい。

(ドリブンズは… もうだめかもしれない)

そんな思いが交錯する南2局、最後の親番で

起死回生の8000オールが炸裂。

この半荘、村上は2着にくいこみ残留への望みをつないだ。

続くたろうがトップを取るも、連戦となる本日の1戦目で痛恨のラス。

ポイントは増減を繰り返すだけで、ただただ残り試合数が減っていく。

真綿で首を絞められていくような苦しい状況で登場したのが

園田だった。

東1局 フェニックスの徹底にドリブンズの苦境を見る

そんな園田に先制のチャンスが訪れる。

【3マン】をツモって、【4マン】【6ピン】【6ソウ】のくっつき候補から何を切るか。

園田は

ドラの【4マン】を切った!

ドラとはいえ、周りが薄く、特に【3マン】が3枚見えている。

打点は低くなってしまうものの、場況の良さそうなピンズとソウズで良いテンパイを組む構え。

この選択が…

ズバリハマる! 園田は悠々とリーチ宣言した。

しかし、この局で私が驚いたのは魚谷の選択である。

園田のリーチを受ける直前、魚谷にもテンパイが入っていた。

【9ピン】をツモってチートイツのテンパイ。

少し迷っていたので、【西】ではなく山にいそうな【8マン】でリーチをするのかを考えているのかな… そう思っていたが、魚谷は

【西】タンキのヤミテンに構えた。

ヤミテン?!

たしかに堀(下家)の河が変則的だから、【西】は持たれていてもおかしくはない。

さらに自分の河も字牌が1枚も切れていないので、やや変則的。これらをふまえると【西】タンキリーチは通常よりもアガリづらい。

それにしたって──

基本に忠実な魚谷が先制のチートイツをダマにするとは、違和感しかない。

どうしたんだ魚谷…!

その謎はすぐに氷解する。

園田のリーチを受けた一発目

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