俺が復調したらサクラナイツは無敵 内川幸太郎、3人の試練を乗り切ってとった珠玉の1勝【Mリーグ2021-22 セミファイナル観戦記3/31】担当記者:ZERO/沖中祐也

ドラの【白】【南】も切りませんよ、という構え。


内川は後ろめたさを感じていたという。

レギュラーシーズンは堀と沢崎が絶好調、セミファイナルでは岡田もトップを取った。

くすぶっているのは自分だけだ。

だからといって、慌ててもいいことはない。
引くべきところはキッチリ引くと、そのうち…


チャンスはやってくる!

浮いていたドラ【白】をアンコにしてのテンパイ。

内川は【7ソウ】をプッシュし…

8000を松本から奪取。


手応えがあっただけに悔しさをにじませる松本。

トップ目に立った内川は、南2局・魚谷の親を得意の


速攻(500・1000)で切って落とし、残すは滝沢の親番となった。

試練③・滝沢和典のブランド利用

まずは滝沢が早いリーチから…


リーチ・ツモ・チートイツの3200オールをツモって反撃の狼煙を上げる。

魅せたのは次の1本場だ。


【東】をポンした滝沢は、【4ピン】を切って元気よくホンイツ発進。

しかし数巡して


マンズを1枚も引けないとなるや、ここからスッと【7マン】を切った。

場に緊張感が走る。


マンズのホンイツとは限らないが、マンズのホンイツだったとしたらテンパイの可能性が高い。

この【7マン】1枚で、他家3人の動きは完全に封じ込まれてしまった。


そういえば、先日の半荘でも滝沢は安い仕掛けで周りの動きを制圧したことがあった。

「いろいろやってみることにしている」

と、滝沢ブランドを効果的に使っているのだ。

全員が受けに回った中盤すぎ


滝沢は【3ピン】をツモってきた。

ドラの【5ソウ】を切ればテンパイとなるが、滝沢は


【1マン】。徹底して煙幕を張り続けた。

ここでドラを切ると、ホンイツじゃないかもと読まれ攻め返されるかもしれない。

またここでテンパイを急がなくても、【3ソウ】【7ソウ】のツモで再テンパイする。

実際すぐに【3ソウ】をツモってカン【4ソウ】テンパイ。

次にドラ【5ソウ】をツモって

シャンポンに待ち変え。

ハイテイに唯一残っている【赤5ソウ】をツモったら6000オールになる… という場面にPV会場も一番の大盛りあがりとなる。


…も、ツモれず。内川もほっと胸をなでおろした。

続く2本場、滝沢はさらに攻撃の手を緩めない。


滝沢はここから【7ピン】を切った。

現状安いのでドラそばの【7ピン】を切るのは実に滝沢っぽくない。

それだけ最速でリーチと言いたいということだろう。

「泥臭くたっていい!」

こうして狙い通りリーチのみの先制に成功。

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