混沌とする中盤戦 瑞原明奈の堅実な一打が、パイレーツを導く確かな灯火となる【Mリーグ2022-23観戦記11/21】担当記者:江嵜晋之介

混沌とする中盤戦
瑞原明奈の堅実な一打が、
パイレーツを導く
確かな灯火となる

文・江嵜晋之介【月曜担当ライター】2022年11月21日

第1試合

Mリーグ2022シーズン第57試合。
先日開幕したと思っていたレギュラーシーズン(全188試合)も、気づけば約3分の1が終了した。

先週は下位チームの巻き返しにより、縦長だったチームランキングが大きく変動した。中でも最下位だった赤坂ドリブンズの2連勝により、マイナスポイントの4位〜8位までは、1試合ごとに順位が変わる混戦に突入。

本日の対戦カードは首位を独走するアベマズと、混戦から抜け出したい5位・6位・8位の対決となった。

東家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
南家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
西家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)

アガりの飛び交う乱打戦となった本試合、最初のアガりは東1局1本場茅森の満貫からスタートした。

国士を狙っている瑞原がいる状況で、1枚目の【發】はポンするのか判断が難しいが、高打点の女王茅森はあっさりと【發】を引き入れリャンメン待ちのテンパイを入れる。

リーチの1巡目、日向の手牌。
【7ソウ】を切れば同じくリャンメン待ちのテンパイだが、茅森の捨て牌にソーズは一枚もない。
【7ソウ】のワンチャンスのため比較的通りそうで、シャンポンといえども場況的に悪くなさそうな【4ピン】【8ソウ】待ちを選択する。

しかしリーチ宣言牌の【9ソウ】が、4枚目の【7ソウ】を持っており待ちとして残っていた茅森に一発でロン。8,000は8,300点の放銃となる。

放銃した日向も負けじとアガり返す。
東2局では親番瑞原のリーチ合戦を制し、3,900点の出アガリを決める。

放銃した選手がアガり返す展開で大きな点差がつくことのない展開が続く。東3局では前局放銃となった瑞原がアガリを決める。


5巡目の手牌。瑞原は日向から切られた1枚目の【發】を華麗にスルー。仕掛けている園田に速度を合わせるポンもありだが、ここはどっしり構え加点のチャンスを伺う。

10巡目、ドラの【6マン】をもう一枚引いており打点も見込める手になってきた。茅森から切られた2枚目の【發】をポン。

手広いイーシャンテンからすぐにテンパイが入る。

その直後、茅森からリーチが入るも…


瑞原はノータイムで無筋をプッシュ!

そして茅森がドラの【6マン】を掴み、瑞原へ放銃。

ここまで茅森・日向・瑞原が、それぞれ放銃・出アガりを1回ずつ記録。
唯一アガリ・放銃がなかった園田だが、東4局に先制リーチをかけ、押し返してきた親番の茅森から3,200点をアガる。

全員が2万点台に収束し、南場に突入した。

南1局、好配牌を手に入れたのは茅森だった。


2巡目にはドラの【6ピン】を暗刻に、4巡目には【4ピン】を引き入れ、ソーズの2〜8まで何を引いても好形テンパイとなる盤石のイーシャンテンまで育つ。

しかし、ここから予期せぬ展開が待ち構えていた。
直後、園田が切った【5ソウ】(茅森の一番欲しい牌だ)を日向がポン。

そして茅森がツモ切った【白】をまたしても日向がポン。

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